壊れても捨てられないカメラ FUJICA 35-EE

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カメラがカメラとして機能しなくなっても、レンズはまだまだ使えることが多いです。

このFUJICA 35のFujinon 4.5cm F1.9レンズは、初代ズミクロンと肩を並べる高解像度レンズなのです。
ただ、レンズ構造が普通の直進ヘリコイドでは無いので、ヘリコイドの調達がネックです。
今回は、レンズシャッターカメラのペトリを分解してレンズを取り出して、再組み込みました。
当時のレンズシャッターカメラは、殆どが0番シャッターなので、ガラス玉を入れ替えると使えるようになります。ペトリのカメラを選んだのは、ヘリコイドの移動量が大きいので、最短撮影距離が1mだったものが、30cmまで近寄って撮影出来るようになり、撮影範囲が広がりました。

高解像度のレンズでありながら、硬い描写にならず、芳醇で膨よかな味わいを醸し出してくれるレンズではないかと思っています。

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