- Camera Museum
- 12F 蛇腹カメラ / スプリングカメラ
- Balda Baldax Meyer-Gorlitz Trioplan 75/2.9 x EOS 5Ⅱ
Balda Baldax Meyer-Gorlitz Trioplan 75/2.9 x EOS 5Ⅱ
ドイツ・バルダ社のセミ判スプリングカメラ、バルダックスです。
シャッターサイズが0番の大型で、f2.9のトリオプランが付いています。
当時としてはかなり大口径のレンズが付いたモデルですが「甘メーヤー」の三枚玉ですから開放の描写はポヤポヤになります。解放でピント合わせをすると、フレアーが出てピントの山が殆どつかめません。でも、ピントを確実に合わせると、しっかり写ります。EOSカメラは、オートフォーカスカメラなので、ファインダーはアングル確認用の位置付けかと思います。純正のレンズでも、50mmf1.4などは、マニュアルで合わすとピンぼけだらけになってしまいます。
「甘メーヤー」の玉を使うために、カメラ、レンズに2-3の改造をしてあります。
1. トリオプランのレンズに、フォーカスアシストを付けてあります。
2. ファインダーにオリンパスの1.3xのマグニファイヤーを付けています。
3. フォーカススクリーンを、マイクロプリズムマットにしてあります。
改造トリオプランをメンテナンスした序でに、分解写真を撮りましたので、蛇腹カメラのレンズをデジカメ用に作りたい方用に、材料を掲載しておきます。
1. ケンコー ズームクローズアップレンズ
2. M42-イオス用フォーカスアシスト付きマウントアダプター
3. 1-2mmのアルミ板
この3点が揃うと、改造レンズが作れます。
後は、ひたすら∞が出るように、ヘリコイドを削っていきます。
一般的な蛇腹カメラは、レンズシャッターが00判ですので、オークションに大量に出回っている、ペンタックスの50mm1.8 M42のレンズを外して改造した方が良いかもしれません。
今回、ダブルヘリコイド仕様にしたのは、多くの蛇腹カメラは最短距離が1mです。そして、3枚玉のトリプレットレンズは、近接撮影すると画質に破綻を来すそうです。それを回避する為に改造しました。
* 作例 《木瓜の花、我が家の猫》
*トリオプラン特有のボケで、木瓜の花。光線が弱いのでシャボンのような、ボケには一寸ならなかったです。シャボンボケを作るには、ある一定の条件があります。被写体と背景の距離を、1対3〜5にすると出易いです。
*「甘メイヤー」と言っている人は、ピントが合っていない写真をとっているのでは? f3.5 最短付近50cmの写真です。目にピントが合って、毛並みが柔らかに惚けていく感じが、このレンズの特徴かと思います。