TOMIX 200系リニューアル車雪切り室削減(ルーバー編)
とある都合によりK25編成の215形を再作製することになったので、その序でに筆者流のTOMIX 200系リニューアル車の雪切り室削減加工についてご紹介したいと思います。 200系K25編成 | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/detelony/items/12 デテロニー 雪切り室の削減にはルーバー部と排雪孔部を平滑化する必要がありますが、今回は取り敢えず簡単なルーバー部の加工の紹介に留めます。 K47編成以外のリニューアル車に仕立てたい方にオススメの加工です。 ということで、こちらが今回のお相手215形リニューアル車。 K25作製時には215形含め全車両塗装剥離からの全塗装により仕上げていましたが、K41以降は雪切り室部分のみの加工と部分塗装に手順を変更しました。 200系K25編成作製その1 | Detelony Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing https://muuseo.com/detelony/diaries/11 デテロニー 削除するルーバーの周囲をマスキング。 まず緑帯から下は全て覆い、ルーバー周辺のドアや座席表示器のモールド、号車番号やグリーン車マークの印刷も保護します。 なるべくルーバー以外の余計な箇所を傷付けないよう意識しながら、ルーバーのモールドを600番の紙ヤスリで削り取ります。 ルーバーの桟の穴はパテで塞いでおく必要はありません。 600番の紙ヤスリでモールドを完全に削り取ったら、2000番の紙ヤスリで表面を整えます。 この時点でも若干ルーバーの桟の跡が見えますが、塗装したら消えるので問題ありません。 続いては加工箇所の塗装ですが、筆者はこちらのクレオスのS97:灰色9号缶スプレーを使用しています。 この塗料は東北新幹線系統の模型に使用されている飛雲ホワイト(明るいグレー)に非常に近い色合いをしており、筆者の作品ではK25やK41の他、E2系J75、E3系R2、E4系P19などにも使用しています。 最近作製したものその1 | Detelony Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing https://muuseo.com/detelony/diaries/14 デテロニー 余談ですが、E5系の車体下部の色合いにも近いので、後期型床下の再現加工にも今後使用する予定です。 一方、マイクロのリニューアル車やTOMIXのE3系0番台の色合いとはマッチしませんのでご注意を。 因みに、同じ灰色9号を称するGMの<SP-14>の缶スプレーは模型の飛雲ホワイトとはかけ離れた色なので、間違えて購入しないようこちらもご注意を。 再び緑帯から下を養生し、印刷類をジャストサイズでマスキングしてから、加工箇所を部分塗装します。 スプレーは加工箇所を狙って吹き付けていきますが、時折塗料が周辺にもかかるように吹き、塗装箇所と非塗装箇所の境界がぼやけるようにすると仕上がりが良くなります。 スプレー塗装のコツは、兎に角少なめに吹き、ちょっと粉がかかったかなというぐらいで止め、1分以上時間を空けてから再度吹く…というのを5,6回以上繰り返すことです。 最初の数回では殆ど色が付かないので不安になりますが、美しい塗装面に仕上げるには焦りは禁物です。 5,6回程で漸く色付くので、その後は全体の調子を見てムラなく吹き付ければ終了となります。 ある程度塗料が乾燥したらマスキングを外して完全乾燥させます。 塗装面とマスキングテープとの境界部分には多少ながら塗料のバリが発生するので、完全乾燥後にユニクリーナーなどを付けた綿棒で軽く優しく擦り取ります。 これで雪切り室ルーバーの削除は完了です。 塗料がかなりベストマッチしているので今回のような部分塗装でも殆ど違和感を感じないと思います。 ただ、この塗料はものすごい光沢なので、KATOと違い半光沢なTOMIXの飛雲ホワイトと完全に馴染ませるには更に上からクリアを吹くなどした方が良いでしょう。 後は排雪孔のパテ埋めと塗装が必要となりますが、今回の作業より難易度が若干高まるのと、紫苑ブルーに紛れてあまり目立たない箇所であるので、そちらはまた別の機会に紹介したいと思います。