TOMIX 200系4灯プリズム改良
初版 2023/03/26 03:21
改訂 2023/03/26 03:21
昨今のTOMIX 200系ラウンドノーズ車に装備される4灯プリズムは、これまで各社が試みてきた丸目ライトの4灯再現技法のどれよりも優秀で、最も4灯視認性の高いプリズムである。
下記画像をご覧の通り、無加工でも十分満足出来る代物ではあります。
しかし、1灯当たりのサイズ感が若干小さい上に反射鏡の表現がなく、遠目だとライト全体が光っているように見えてしまうのが難点。
そこで、1灯のサイズを拡大し、反射鏡を再現してみたのがこちら。
ご覧の通り、遠目にも4灯が確認出来るようになり、点灯部と反射鏡にコントラストが生まれることでより実感的に点灯するようになります。
ここでは、この4灯プリズムの改良方法についてご紹介します。
必要な道具は
- シャーペン
- φ1.0ピンバイス
- 黒色油性ペン
くらいです。
まずはプリズムを取り出し、反射鏡を再現するべくプリズムの内側をシャーペンで塗装する。
プリズムをボディから外す際は、必ず綿棒等を使用してプリズムを中へ押し込むように外し、くれぐれもボディやプリズムを傷付けないよう慎重に作業すること。
反射鏡部分をシャーペンで塗装することで、遮光されて落ち着きを持たせつつ、黒過ぎないので反射鏡の存在は確認出来るという絶妙な感じになる。
次に、4灯の点灯部の穴を、φ1.0ピンバイスで穿孔して拡大する。
穿孔と言っても刃を押し進めるようにするのではなく、周りの銀色塗装を剥がすくらいに留める。
適宜光を当て正面から拡大具合を確認し、丁度良い大きさに拡大出来たらそこで終了する。
最後に、左右の点灯部を繋ぐアーチ状の部位を黒色油性ペンで塗装し遮光する。
この部分も結構集光してしまい、遮光することでプリズム全体が光っているように見える現象を抑制する。
右が加工後、左が未加工。
単純な加工ですがこれだけで4灯視認性が飛躍的に向上し、正面からも視認出来るようになります。
また、消灯時のギラつきが抑えられ、例えばK編成の併結時などに消灯させた際の見た目も改善されます。
加工にはコツが必要ですが、200系ラウンドノーズ車の表情が一気に引き締まるのでオススメです。