想い

初版 2023/09/16 23:23

改訂 2023/09/16 23:27

澄んだ空気の中に冴えざえと白い月があがり、
影は濃く、藍色の路上にさらに濃い色で縫いつけられている。


上げ弓からはいるかすかなヴァイオリンのヴィヴラートが聞こえるほど近づいて
その人の見つめる先の小窓には、オレンジ色に揺れる暖かな明かりが点っている。


時折その人の吐く息で小窓は姿を消すほど凍てついてくる。


躊躇いがちに枯れた花壇の花達の前を通り、白い石造りの階段を上ると何度も塗り重ねられたペンキの色が所々剥げ、
もとの白がのぞく重そうなドアをノックしようとしたとき


思いがけなくドアが引かれた。


月明かりが磨かれた木製のタイルを掃くように照らしながら、その人の背中を押す。
その家の住人の唇が『お待ちしていました』と動く。


その人は何度も思い出した笑顔を見つめた。
『なんてすてきな笑顔』
その笑顔と同じくらいすてきな微笑みが自分の顔に浮かんでいるのに気づかないまま

その人は向かい合ったまま見つめ合って立っている。

クララ・シューマン/ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンスop.22より第1曲

ジヨシュァ・ベルのいい雰囲気の演奏があった。

古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。

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