第16話に登場するアンノンの声を担当したのは声優・ナレーターの中江真司氏なのですが、ウルトラセブンの中ではメトロン星人の声を担当した、ということの方が有名です。そう、モロボシ・ダンと卓袱台を挟んで相対したときにメトロン星人の発したセリフはこの人によるものでした。この第8話「狙われた街」に関しては御本人もよく覚えておられたそうですが、その反面、このアンノンのことは記憶になかったそうです。いわゆる「抜き録り」だったのかもしれませんが、エピソード自体も地味でしたから、覚えていないのも致し方ないのかもしれません。
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A-chan
2020/10/11こんばんは。たくさんのいいね、ありがとうございます。
「ウルトラ警備隊西へ」は「セブン」初の前後編ですが、後編で見られた逆転劇はさすがに衝撃でしたね。
確かに地球側は結果的に誤解を招くような事をしましたが、そこが有人の星と分かっていたら観測ロケットを送るようなマネはしませんよ。他の星に立ち入られたくないのだったら「ここは有人の星、立ち入るべからず」とでも札でも立てておきなさいと言ってやりたいです(アンノン星にも同じ事が言えます)。
ペダン星人は地球人が危害を加えたという訳でも無いのに、警告を発するでも無く一方的にスパイを送り込み地球の要人達を殺害していきました。やり方の無茶振りから、要人殺害を始めた時点から既に地球を狙っていたのではないかと疑ってしまいます。
何にせよ、このような輩につけ込む隙を与えない為にも、訳の分からないものには近寄らない方が無難かもしれませんね。
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woodstein
2020/10/14A-chanさん、コメント有難うございます。御説は納得のできるもので特に異論はないのですが、それはそれとして、私には別の感慨があります。そもそも『ウルトラ警備隊西へ』自体、『ウルトラセブン』の46のエピソードの中では凡作の部類の作品なのだと…。古い話ですが、1987年に放映された『ウルトラ倶楽部』でこの前後編が放映される際、その前説で案内人の泉麻人氏が「『ウルトラセブン』が高視聴率でスタートしたことに気をよくしたスポンサーの武田薬品が、本社のある関西に訪問がてらロケをしないかとTBS・円谷プロに話を持ちかけ、その誘いに乗って制作されたのが本作だった」という旨の解説を加えていました。そういう事情もあってか、ストーリー自体はエンターテイメント色の強いものであり、何となく御都合主義の感のある展開でもあり、それほど深みのあるものとは思われませんでした。簡単にペダン星人に騙されたモロボシ・ダンもかなり間抜けに見えてしまいましたしね。
また、ここからはある研究者の説なのでその真偽はわかりませんが述べさせて戴きますと、「メインライターの金城哲夫氏はこの『ウルトラ警備隊西へ』までに7作と約半分の執筆をしたのに対し、これ以後は最終話前後編も含めて僅か5作しか担当していない、これは『ウルトラ警備隊西へ』の破綻したストーリー展開に嫌気がさした金城氏が創作意欲を失ったからではないのか」というものでした。実際には、これより後に『ウルトラセブン』と並行して制作された『マイティジャック』の準備等もありましたから、それほど単純なものではなかったのでしょうが、この説も何となくわからないでもない、という気分もあります。
登場したロボットの名前は担当ライターの金城(きんじょう)氏に因んで「キングジョー」と命名されたそうですが、そんな作品が彼の『ウルトラセブン』への関わりの分岐点だったとしたら、何かやるせないものを感じるストーリーでした。
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