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ウルトラセブンISM(イズム)
2002年11月15日発行。この発行日の少し前にDVD「ウルトラセブンEVOLUTION」5部作のリリースが終了し、ある一定の区切りができた段階で登場した本書は、これ以降現在までウルトラセブンの新作が登場していないことを鑑みると(私は「ULTRASEVEN X」を続編と思っていない)、一つの到達点の内容をほぼカバーしたものであると言えますし、私見ですが名著だと思っています。ただし、「ウルトラマンAGE Vol.8」の補遺を加味してですが。特徴というのは、いわゆる「平成ウルトラセブン」を「昭和ウルトラセブン」(という言い方が適当かどうか)と同等に扱い、紹介しているということで、いろいろ意見はあると思いますが、私自身は必ずしも「平成ウルトラセブン」には否定的ではないので、このように共通の世界観として両者を語るのもあり得ると思いますし、そういう意味でも本書の存在意義は大きいと言い切れます。
#ウルトラセブン #平成ウルトラセブン
リリアソー
2022/01/01 - 編集済みセブンワールドの軌跡…
凄く充実した内容の本みたいですね📖😏✨
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woodstein
2022/01/05リリアソーさん、コメント有難うございます。本文にも記したとおり、平成ウルトラセブンに関する事項を詳しく記載した書物はそれほど出版されていないので、そういう意味でも貴重な存在のアイテムであると思い込んでいます。
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mjmat
2022/01/05 - 編集済み私見を述べさせてください。
僕もこの本は購入し,woodsteinさんと同じ感想(「平成」の新作も楽しんだ)を持ちました。ただ役者さんの都合とはいえ,地球防衛軍上層部がキリヤマ隊長を暗殺(功績も含め抹殺?)し隠蔽したかのような話の進め方や,余韻を残して終わったはずの「ノンマルト」の後日談は,納得できていないままです。
僕は,基本的には自分を「原典至上主義者」ではないと思っていますので,Ζガンダムも楽しみましたが,前作の登場人物がストーリー上のインパクト狙い(?)で戦死させられるのには,(そのキャラクターが好きかどうかは別として)好ましいとは思えません。話が脱線しましたが。
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woodstein
2022/01/06mjmatさん、コメント有難うございます。3項目くらいの私見を戴きました。ですので、それらに対する私なりの意見などについて述べることとします。ただ、その前段階として、4F展示の書籍『ウルトラセブン EPISODE:0』と、8F展示のDVD『ウルトラセブン〈1999 FINAL CHAPTER〉わたしは地球人』に添付した文章も併せて読んで頂けると助かります。
1.地球防衛軍上層部がキリヤマ隊長を暗殺し隠蔽したかのような話の進め方をした件
mjmatさんも御指摘のとおり、『わたしは地球人』の撮影直前に中山昭二氏が鬼籍に入られてしまったので、このような話の展開になってしまったのは、まさに製作側の苦肉の策だったのでしょう。
まず前提ですが、キリヤマが自身の警備隊隊長在任中の任務の中で特に後悔の残る結末の仕方だった事案が「宇宙都市ペガッサの破壊」「朝池炭鉱奥の地底都市(ユートムの守る)」、そして「ノンマルトの海底基地破壊」の3件であったというのが、上記の『ウルトラセブン EPISODE:0』にあった記載でした。特にノンマルトの海底基地破壊は、逡巡はあったものの、最終的にはキリヤマが自ら命令を発して攻撃し、全滅させた後は珍しく声高に勝利宣言するに及んでいたのですが、今にして思えば「自分は正しい判断をしたのだ」と自分自身に言い聞かせたようにも見えます。モロボシ・ダンやアンヌだけではなく、キリヤマにも心の傷が残ったのではないかと思わせる金城哲夫と満田監督の演出の巧みさが窺えました。
そのキリヤマに、このノンマルトの案件の開示に尽力させることによって、かつて行った自身の判断に対する罪滅ぼしを果たさせるというのが当初の予定だったわけですが、それが叶わずに暗殺・隠蔽という筋立ては、いかにカジ参謀主導の上層部が醜い存在であるかを際立たせるか、その効果を狙ったものでしたが、いかにも安直な発想ですね。ただ、そうでもしなければ、「キリヤマ」を作品内に爪痕を残せなかった、ということなのでしょう。ですので、返す返すも中山氏の急逝は残念だったわけです。
2.余韻を残して終わったはずの「ノンマルト」の後日談を製作した件
「果たしてノンマルトが地球の先住民だったのか」が不明なままに物語が終了し、視聴していた子供たちに何らかの余韻を残す、という金城哲夫氏の意図を、要するにブチ壊しているわけですから、納得できないという意見も理解できます。
ただ、あえて言えば『わたしは地球人』の主題は、自らが先住者であると主張する二者の間に立つ第三者の苦悩であると考えられ、それに付随するモロボシ・ダン=ウルトラセブンの身の処し方が物語の主眼だったとも受け止められるわけで、私自身は「これは後人の解釈の一つに過ぎない」と思い込んでいます。
3.前作の登場人物がストーリー上のインパクト狙いで戦死させられる件
結局、製作当初は続編など思いもよらないのに、ヒットしたのに伴って後日談を組み立てる際の副産物ですかね。最近の例で思い起こされるのがディズニー製作の『スターウォーズ』3部作で、ハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカー、そしてレイア・オーガナが順にそうなっています。ただ、スターウォーズは世代をまたがる大河ドラマの体をなしていますので、その場合は致し方ないかな、とも思えます。
以上、とりとめのない話になってしまい、回答になっているかはわかりませんが、これが私の精一杯の応えです。
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CRASH AND BURN 場外劇場
2022/01/27 - 編集済み色々言われるシリーゥですが「太陽の背信」のラストのフルハシとダンとのやり取りがすごく好きです。
あいかわらずセブンは寄り道してくれてるようです。
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woodstein
2022/02/01CRASH AND BURN 場外劇場さん、コメント有難うございます。返事が遅くなり申し訳ありませんでした。『太陽の背信』のラストのフルハシとモロボシ・ダンとのやり取りは、言わば『ウルトラセブン』のオリジナルシリーズのファンに対するサービスのようなシーンでした。ただ、モロボシ・ダンはフルハシのみならず他の隊員とも個々に濃く人間関係を構築していたのがオリジナルシリーズでは描写されていましたので、ないものねだりですが他の隊員も登場させて似たようなシーンを見てみたかった気もしました。
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CRASH AND BURN 場外劇場
2022/02/02 - 編集済み第1期ウルトラは人間関係の軋轢といったそういう生臭い描写は意図的に避けてますよね。
逆にドラマを前面に立てた「帰ってきたウルトラマン」では前半いがみ合ってた郷と岸田が後半ではむしろ馬が合っていたのがいいですね。
実は似たもの同士だった感じで人間関係が形作られて感があります。
単に岸田隊員が視聴者に嫌われたので修正しただけかもしれませんが。
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woodstein
2022/02/24CRASH AND BURN 場外劇場さん、コメント有難うございます。返事が遅くなり申し訳ありませんでした。それで、いろいろと考えてみました。
「第1期ウルトラ」で人間関係、特に隊員間の軋轢が見られなかったのに対し、「第2期ウルトラ」では、ウルトラマンである新人隊員が先輩隊員に強く当たられる、というパターン、ということで、『帰ってきたウルトラマン』では郷と岸田、『ウルトラマンA』では北斗と山中の関係ですね。もっとも、後者の方は早々にその関係は変化していったようですが…。これは各々の作品全体を構成したメインライターの考えが反映された、ということに帰結するようです。
「第1期ウルトラ」である『ウルトラマン』をファンタジー、『ウルトラセブン』を硬質なドラマに設定することで人間関係の軋轢を描く余地を少なくしたのは、描きたい要素を際立たせるために軋轢の描写があったとしても、そこが本質ではない、という金城哲夫氏の意図が他の作家による作品にも反映されたのでしょう。それに対し、「第2期ウルトラ」の『帰ってきたウルトラマン』は煎じ詰めれば郷秀樹の成長物語であり、坂田一家との交流、MATの隊員との個々の人間関係、あとMATと司令部との関係などは、そのための手段としての上原正三氏のシリーズ設定だったのでしょう。郷と岸田の関係が変化していったのが感じられた、というのは、取りも直さず郷の人間的成長の裏返しだと思われます。あと蛇足ですが、『ウルトラマンA』でも市川森一氏はこの成長物語の要素を加味しようとした節はありますが、市川氏の描きたかったシリーズの本質はもっと別の要素だったため、程なく瓦解してしまったような気がします。
と、認めてみましたが、何のことかよくわからなかったでしょうね。本来ならば、実際のエピソードを例示して説明すべきことなのですが、それを行うとかなり冗長になり、もはや単なるコメントではなくなりますので、前段のようになってしまいました。とても適切なコメント返しとはなりませんでしたが、その辺は御容赦を。
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CRASH AND BURN 場外劇場
2022/02/24 - 編集済みいえいえ、興味深い考察です。
第2期が主人公を中心に世界が作られまた主人公がが成長が怪獣より軸足が置かれていたのは同感です。
それを思うとエースで市川森一氏が語りたかった物語が気になりますね。指針を打ち出すはずの3,4話での悪魔的なヤプールの象徴のゲストと北斗が絡んでいないのも不自然に思えますし。
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woodstein
2022/02/27CRASH AND BURN 場外劇場さん、またまたコメント有難うございます。『ウルトラマンA』は、それまでの3作の『ウルトラマン』シリーズと明らかに異質な設定のなされた意欲作で、それは取りも直さず、メインライターの市川森一氏の意向が反映された画期的なものであり、ほぼ次の3項目に集約されます。
1.シリーズ全編を通じた敵であるヤプールの存在
2.北斗星司と南夕子という男女隊員の合体による変身
3.怪獣より強力な超獣の登場
ですが、これらの設定に則って各エピソードを組み立てていくのは他の作家にとっては大変だったらしく、また本来ならばそれらの問題に対処べきだった市川氏が他の仕事との兼ね合いもあってグリップが効かすことができず、結局シリーズ途中で他の作家によってヤプールは倒され、また南夕子は月に返された挙句北斗単独変身になるなど、市川氏の描いた世界観は変質してしまいました。特にヤプールは、人間社会に内在する悪意の具現化、それこそCRASH AND BURN 場外劇場さん御指摘の悪魔的存在として設定したもので、その破壊というのは市川氏のとって痛恨であり、最終クールで脚本を担当した2作でむりやりヤプールを復活させたのは市川氏の維持の表れだったのかもしれません。
あと、3,4話のうち市川氏が脚本を担当したのは4話の『3億年超獣出現!』ですが、久里虫太郎(清水紘治)と絡むのが北斗ではなく美川と吉村隊員だったのは、まだシリーズが始まったばかりなので主人公以外の隊員を紹介しようという意図だったと私は思っています。
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CRASH AND BURN 場外劇場
2022/02/28普通の流れだとあそこは南隊員になりそうですよね。
結果的には美川隊員で正解だったと思います。
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