Asaphus sp.

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フィンランドの自治領であるオーランド諸島の地理を確認してみると、バルト海のボスニア湾入口に辺り、この付近はオルドビス紀の地層が広がるロシアのサンクトペテルブルグ、エストニア、スウェーデンなどに比較的隣接するエリアと分かります。フィンランド産のAsaphusは市場にこそ出てきませんが、存在する事は把握しているため、このエリアから産出するAsaphusで間違いなさそうです。挿絵の画風から細かい所まで繊細な画とはいえないため、Asaphusの一種としましたが、A.expunsusの可能性は高いと思います。遂になるもう一枚は、アンモナイトではなく、シルル紀からペルム紀に生息したGastropoda(腹足綱)のSea snail(海生巻貝)で、Euomphalus属の一種であります。但し、下側の黒色系の巻貝の挿絵が該当しますが、上側は明らかに別の種類で謎であります。

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    切手の右下の、母岩にくっついたアサフスの図が特に可愛らしいですね。よっこらせ、とでも言う事が聞こえてきそうです。 オーランドだったか失念しましたが、フィンランド産の三葉虫は極稀に市場で見 かける気がしますね。スウェーデンやノルウェーでも、ロシア産の類似種が産出すると思いますが、それらは色が青みがかっていたり真っ黒だったりするので、フィンランド産は比較的、本家のロシア産寄りの色味な印象です。(10月25日)

    > ORMさん  右下の、やや防御姿勢のアサフスを何故載せたのか、ふと疑問は湧きますが、見た目が可愛らしかったからと解釈しておいて良いのでないでしょうか、特別意味があるようには思えませんでしたので。フィンランド産確かに見たことがありますが、色合いは薄目で、スウェーデンやエストニア産と比較しても状態が悪く部分ばかりの印象ですね。(10月25日)

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