Asaphus sp.
フィンランドの自治領であるオーランド諸島の地理を確認してみると、バルト海のボスニア湾入口に辺り、この付近はオルドビス紀の地層が広がるロシアのサンクトペテルブルグ、エストニア、スウェーデンなどに比較的隣接するエリアと分かります。フィンランド産のAsaphusは市場にこそ出てきませんが、存在する事は把握しているため、このエリアから産出するAsaphusで間違いなさそうです。挿絵の画風から細かい所まで繊細な画とはいえないため、Asaphusの一種としましたが、A.expunsusの可能性は高いと思います。遂になるもう一枚は、アンモナイトではなく、シルル紀からペルム紀に生息したGastropoda(腹足綱)のSea snail(海生巻貝)で、Euomphalus属の一種であります。但し、下側の黒色系の巻貝の挿絵が該当しますが、上側は明らかに別の種類で謎であります。
Aland Islands(Finland)
Asaphus sp.
Oct.9.1996
800,000
Trilobites