Cheirurus insignis/Deiphon forbesi

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チェコで活躍した地質学者Joachim Barrande(1799-1883)の功績は、三葉虫収集家に改めて語る必要もないでしょう。ここに登場するチェコ産の三葉虫の何れも彼に係わりがあり、命名や小種名に彼の名が刻まれています。チェコの三葉虫には色々な種類があるのですが、選者は何故かファコプス目の種類だけを4つ選定しているのは好みの問題なのでしょうか。デザインとして見た時、凹版印刷の細かい描写により化石の質感が表現されています。数ある三葉虫切手の中でも優れたものと思います。

左上:Cheirurus insignis(BEYRICH1845)
右上:[タブ]Eudolatites(Destombesites) dubia(BARRANDE1846)
左下:[タブ]Placoparia barrandei(PRANTL&SNAJDR1956)
右下:Deiphon forbesi(BARRANDE1846)

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    これは秀逸な切手ですね。特に左上と右下の図案が白眉です。左下のPlacopariaは分かりましたが、右上は何かなと思ってました。Eudolatitesだったんですね。この種はモロッコのイメージが強かったので、チェコでも採れるのは知りませんでした。(02月29日)

    > ORMさん  一部多発行国の意味の無い図案と違って、デザインや背景まで表している良い事例だと思います。個人的に好きな凹版印刷(お札などで使用)のキレのある描写も高得点です。ご存じの通り、モロッコで産出する多くの種類は、状態は悪くてもチェコやドイツなどで知られていますので、入手はできなくても図鑑を見れば確かに存在してますね。(02月29日)

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