Paradoxides davidis

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化石シリーズとして4種一組で4次まで発行されたうちの1次のシリーズに含まれます。カナダから産出した古生物がモチーフとなっていて、ストロマトライトやバージェスのオパビニア、海サソリが他の図案です。Paradoxides davidisは、ニューファンドランド島のカンブリア紀より見つかる種類で、成体は30㎝を超える大型の種類です。図案は、化石ではなく復元図となっています。この種類は今となっては入手が困難ですが、三葉虫コレクターなら見覚えがあると思います。コレクターのバイブル的な図鑑であるRiccardo Levi-setti著「THE TRILOBITE BOOK」では、他種は基本1ページ毎に紹介なのですが、本種は10ページ以上に渡り、この種の一級の標本が並び、R.Levi-settiにとって最も気に入っている種であることが分かります。この本は3版に当たりますが、2版では表紙を飾っていたことからも推測できます。黒色系の頁岩に黄色のコントラストのParadoxides davidisは、R.Levi-settiでなくても非常に魅力的に見えます。

左上:Stromatolites
右上:Opabinia regalis
左下:Paradoxides davidis
右下:Eurypterus remipes

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    P.davidisはgracilisと比較しても遜色ない美麗な種ですね。たまに胸尾部だけとか、頭部だけとか、部分化石なら見かけますが、それも相応の値がしますね。100%でなくとも、80〜90%程度揃っているものであれば、いつか手に入れたい種ではあります。(03月25日)

    魅惑の三葉虫 図鑑
    > ORMさん  P.davidisは、今もebayで出てたり、昨年末も少し出てたりはしますが、図鑑の状態が特殊なだけで、十分な標本だと感じます。ファコプスの館の2015.8.3の記事に立松先生がニューファンドランドで、この種類を採取された記事がありましたが、採取は無理でも行ってみたい場所の一つであります。 (03月26日)

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