Nevadia weeksi

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ネバダ州の名を冠する三葉虫、ネヴァディア・ウィークシ (Nevadia weeksi) です。ネガポジあり、1-4がポジ、5-6がネガの標本です。

産出のあるCampito累層は、時代的にはカンブリア紀前期のSeries2のstage3に相当し、同エスメラルダ郡のPoleta累層などと並び、アメリカで三葉虫が出る層として最古級です。

広い意味でのオレネルスの仲間 (オレネルス亜目) ですが、寄り目に、幅広い横幅、胸部の密集した棘と、非常にはっきりした特徴を持ち、一目で他の類似種との区別が可能です。それらの要素の組み合わせと、おそらく微妙に燻んだ体色も手伝い、全体的にとても不気味な印象を受けます。目立つ種ゆえにコレクターの人気も高い為、マニアによる放出も少なく、全体が残った標本は非常に希少です。

この標本は尾部を欠損しております。好みの種なので、出来れば完品が欲しいなとずっと思っていますが、本標本を入手した7年前 (2023年時点) 以来、これ以上の標本を市場で見かける事はなく、ずっと更新できずにおります。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2019年08月25日 23:03
    北米のオレネルス系に力を入れているORMさんでも、本種の完全に近い個体を入手できないくらい貴重な種類となってるんですよね。本種は、名称だけなら多くのコレクターが知る有名種ですが、独特の存在感ある種類なので、入手したコレクターも手放しませんね。Esmeraldina roweiiもそうですが、Campitoの三葉虫は欲しくても市場にでてきませんよね。初期三葉虫の傑作の一つだと思っています。
    2. trilo orm 2019年08月25日 23:53
    >>魅惑の三葉虫さん
    Nevadiaは完全体がなかなか出てこないですし、出て来たとしても、今一つな完全体が多くて、望み得る標本には出会えていませんね。Esmeraldinaも大好きな部類ですが、こちらはNevadia以上にレアですし、尾部が丸まっている事が多いので、これぞという標本には、やはり出会えていません。
    オールドコレクションを気長に待つしかないですね。

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