Lochmanolenellus pentagonalis and Elliptocephala sp. (cephalon)

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こちらは、無数の三葉虫の頭部が、母岩中に佃煮状に散らばる興味深い標本です。

ネバダ州のポレタ累層の産です。最もサイズの大きな頭部は、ロクマノレネルス・ペンタゴナリス (Lochmanolenellus pentagonalis、画像3)、及び、エリプトセファラの一種 (Elliptocephala sp. 、画像4) であると思われます。

特にペンタゴナリスは、intergenal spineが前側に移動、かつ巨大化し、まるで二つの頬棘があるように見える面白い種あります (最も大きな頭部の標本は、intergenal spineを欠損しております) 。トラペゾイダリス (L. trapezoidalis) として登録しておりましたが、現在は、形状からペンタゴナリスの可能性が高いと考えております。

他にも、主にロクマノオレネルスの一種の幼体の頭部と思われる部分化石が、プレート中に20体近く散りばめられており、観察しがいのある標本であります。画像8は母岩の裏側です。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2019年01月06日 10:49
    そもそも産出が少ない種類ですが、それも大半が崩れた部分だけとよく分かる標本ですね。本種を2つも持っているとは羨ましいですね。完全体は私には不可能と思っていますが、頭部の特徴が分かる部分だけでも入手したいと思わせる奇抜な頭部です。この標本は、暫く眺めていられると思います。
    2. orm 2019年01月21日 21:25
    普通のオレネルスも良いのですが、オレネルスの仲間でも、やはりこの種のように頭部が特徴的な種はやっぱり格別に面白いですね。他にもNevadiaですとか、Bristoliaですとか。その辺の良い標本が出てくれば、多少高価でも購入する用意があるのですが、待てど暮らせと中々市場に出てきてくれません。

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