Breviphillipsia sampsoni

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石炭紀の三葉虫、ブレビフィリプシア・サンプソニ (Breviphillipsia sampsoni) の標本です。石炭紀の中でも前期にあたるミシシッピアン (Mississippian) 、アメリカミズーリ州の比較的有名な種です。石炭紀産にしては産出量は多く、入手は割合容易です。

同じくシュトウ (Chouteau) 累層産のコンプトナスピス・スワロウィ (Comptonaspis swallowi) は、よく似ていてこの種と対をなします。頭鞍がツルツルのスワロウィに対し、本種はつぶつぶが明瞭で、容易に区別できます。

この標本は小さいながらも、防御姿勢の完全体同種が2体と、他にも尾部や胸部の部分化石や巻貝 (もしくはアンモノイド類) が散らばる賑やかなプレートです。

防御姿勢をとった本種はコロコロとしていて可愛らしいです。

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    Trilobites

    2023/03/11 - 編集済み

    石炭紀の三葉虫の中では入手しやすいですが、これはこの標本の様に纏まって見つかる産状もありますね。プレート内には、崩れたものを含めると相当数の個体が埋もれていますね。

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    • 他の標本を見ても、確かにまとまって産出することが多いようで、ある程度集団で生活していたのかもしれませんね。
      このプレート内には、部分化石も含めて最低4体の同種がいそうです。

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