Cruziana semiplicata

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Cruziana simplicator という名前で届いたけれども、この名前で検索しても何も出てこない。
そのかわり、Cruziana semiplicata (Salter) というのがあって、たぶんこれが本標本に該当するんじゃないかと思う。

サイズは中央の線に沿って5㎝ほど。

本種のほかにウェールズで産するものとして、Cruziana furcifera (d'Orbigny) というのがあるらしい。
こちらは二匹の蛇が並んでのたくっているような外観だ。

ところでクルジアナとは何か。
三葉虫の這い跡の生痕化石で、言葉で説明するより図を見たほうが速い。

https://www.trilobites.info/trace.htm

これで見ると、V字型の上方向が三葉虫の進行方向のようだ。
ブンデンバッハで産出する Chotecops などの、脚の保存された標本を見ると Cruziana の条線とよく一致しているように思う。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chotecops_ferdinandi_fossil_trilobite_%28Kaub_Formation,_Hunsruck_Slate_Group,_Lower_Devonian;_Budenbach_area,_western_Germany%29_1_%2815346813712%29.jpg

なお、Cruziana というのはいわゆる属名で、そのあとに種小名がつく。
本種 Cruziana semiplicata もそのひとつで、上に名前をあげた Cruziana furcifera のほか、クルジアナには60種類ほどのものが確認されているようだ。

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    trilobite.person (orm)

    2024/01/04 - 編集済み

    クルジアナにも産地やパターンによってそれぞれ学名がつくのですね。Cruziana自体が属名扱いになる事も、全く知りませんでした。

    全然関係なくて恐縮ですが、恐竜の卵の化石は卵の産み主がわからないので、その形状などから、それぞれに固有の学名がつきますね。例えばspheroolithus albertensisなどと。クルジアナも這い跡をつけた主が分からない訳ですから、きっとそれと同じ理屈なんだろうなあと思い面白く感じました。

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      ktr

      2024/01/05

      そうなんですか、おもしろいですね。
      私は三葉虫に関連して、あとルソフィクスは手に入れたいです。
      もうひとつ、ディプリクニテスですか、あれはなんか三葉虫じゃないような気がするので、あまり欲しいとは思いませんが、手ごろなのがあればやっぱり買ってしまいそうです。

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