Scotoharpes spaskii

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18㎜、オルドビス紀、ロシア産。

Harpes の仲間はいくつか買い求めたが、手元に残ったのはこれひとつだけ。
サイズのわりに目が大きいのは若い個体だからだろうか。
胸節はそれでも18あって、すでに成体と変らない(最多で20節)。
この標本はやや反り気味だが、そのために小さい尾板まで観察できるのはありがたい。

ハルペスの仲間は、部分化石なら世界のあちこちから産出するが、完全体が出るのはほぼモロッコとロシアに限られる。
そういう意味でも本種は貴重だ。

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  • 若い個体ながら、美しい標本ですね。ハルペスはモロッコはともかく、それ以外の地域だと、いきなり入手困難になるのが困りものですね。
    私も、Girvanなどの英国Hibbertiaを一時期探し回っていたのですが、かけらすら見かけませんでした。

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    ktr

    2023/03/08

    ありがとうございます。
    ハルペスのコレクションを充実させようとすると、どうしても部分化石を受け容れるしかありませんね。
    私はいまのところその気はなくて……
    Hibbertia、私は図鑑でしか見たことがありませんが、頭のコブが横に拡がった、異様な見た目をしてますね。
    モロッコの、最近出てきた(?)Eoharpes cristatus は私の好みですが、シャープな標本はあまりなさそうです。

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    Trilobites

    2023/03/09 - 編集済み

    これは小さくても美しい個体だったので、放出されなくて良かったと思っていました。元々産出は少ないのですが、貧弱な尾部が伸びた個体は、その中でも半数以下だと思います。

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      ktr

      2023/03/09

      気にしてくださってありがとうございます。
      これを出してしまうとハルペスの手持ちがなくなるので、それはやっぱり困りますね。

      ポルトガルやフランスのハルペスはなんだか平坦でハルペスらしくないんですが、そのらしくなさが最近では魅力的に思えてきました。

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