TOPCON RE 58mm F1.4

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トプコン RE 58mm f1.4
一眼レフ時代のトプコールの代名詞のような存在です。業界では昔から第一級の評価が与えられてきた銘玉で、近年コシナによってこれをコピーしたレンズが発売されました。ただし、それはあくまで外見だけで、レンズ構成やその写りは全く異なるものです。
 このレンズの構成は5群7枚のガウス型、REオートトプコールは基本的に28mmから200mmレンズまでフィルター径を49mmに統一していたが、このレンズでは62mmです。(後の85mm f1.8と2本だけ)。

写りの特徴は一言で言うと見た目とは裏腹にとても繊細です。開放絞りではフレアの影響から「ゆるふわ」な感じに、シャープネスはしっかりした柔らかい描写になます。しかし、F2にしたとたんにビシッとした感じに仕上がります。それでいて線の細い、細かなところまでしっかりと描写する優れたレンズに早変わりする。色も比較的ニュートラルであり、発色も穏やかで質感の味わい、臨場感を求める向きには最適ではないでしょうか。下手にコントラストが強いだけのレンズとは明らかに設計の思想が異なます。他社のレンズ設計の基本概念と異なり、東京光学では「画面全体で最も解像度が高くなる」ことを第一に設計されてきました。よって、よく言われてきた立体的描写に優れるレンズ描写なのです。

*作例は、エキザクタマウントにEOSマウントアダプターを付けて CANON 5Dで撮影、ピントが全く合わせられないので、マウントアダプターにAFアシストチップを取り付けて撮影しています。

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