NO19のベントウッドチェア(エンジェルバック)

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ベントウッドチェアは、1830年に蒸気によって木を曲げる技術を開発したオーストリアのミヒャエル・トーネット(1796 - 1871 年)より生まれ、軽くて丈夫で修理しやすいため、2世紀以上愛されている。

背もたれのフープが二重になったデザインのダブルバックはゴッホの絵でも見られるし、現在の日本のカフェでも見ることがある。

写真のベントウッドチェアは19世紀末、トーネット(Tohnet)商会により発売された「No19」というごく初期のころのチェアデザインで通称「エンジェルバック」という珍しいもの。コレクターには人気の品らしい。特に天使の輪っかの部分は継ぎ目が見えず技術が素晴らしいと思う。

エンジェルバックのベントウッド・チェアはトーネット社のほか、派生したフィッシェル(Fischel)社製、JJコーン社製があるが、デザインが微妙に違う。

これはずっとトーネット製だと思っていたが、フィッシェルでも非常に似たものを作っていたらしい。

こちらのサイトのフィッシェル製とそっくりなので、情報はこれにならう。

https://shop.denim-furniture.jp/products/detail7203.html

いずれにせよ、当時ほどの長い素材がとれないので忠実な復刻は無理だと言われるし、100年以上たった珍しいアンティーク・チェアである。

鳥が好きなので、ベントウッドチェアは鳥の翼っぽいエンジェルバックに惹かれた。

#アンティーク #ベントウッドチェア #トーネット #フィッシェル

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