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英国の古い三日月のクリップ
十三夜なので月を象ったものを。1920年代のイギリス製の真鍮でできたクリップ。
ネクタイピンのような形状なので、服や小物にとめるほか、文房具として紙ものをまとめるのにも使えて、なかなか汎用性が高いアイテム。
三日月が人の横顔になっているデザインのものは西洋でよく見られるので、ひとつ欲しかった。
ところで、その場合は写真のように月が右を向いている下弦の月なんですよね。
欠けていく月で、見えるのは夜明けなため、見たことのない人も多いのでは。
一般的に見る三日月は夕方に見える、満ちていく上弦の月です。
下弦の月のほうが神秘的な大人な雰囲気はあるかもしれませんね。
以下、稲垣足穂の『鉛筆奇談』より。
「君、お月さまって左向きと右向きとは随分ちがうね、この間あれに目鼻がついてあるわけがはじめてわかったよ。普段見る三日月というのは左向きだが、月も明方のやつ即ち右向きになるとね、左向きとはちがった谷や影のせいだろう、弓のうち側のところがギクシャクしてほんとうに横を向いた顔に見えるから妙だよ。宵の月なんか見ている奴は野暮で、あの男か女か子供かおじいさんかわからぬようなお月さまの横顔を見た西洋人は、たぶんドイツ人でそして明方に寝るような何かそんなしゃれた職業の男であったと思えるんだが」
ちなみに、入手はヤフオクからですが出品者は天文アンティークを複数だしており、こちらのガラススライドも過去に同じ方経由で入手しています。
https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/39?theme_id=33558
https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/74?theme_id=33558
#アンティーク #イギリス #博物蒐集