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ジョージアン時代のマザーオブパールと銀の折り畳みナイフ
200年以上前の英国製、マザーオブパールと銀の折り畳みナイフ。
1800年前後、貴重なジョージアン時代のアンティークで、ジョージ3世の晩年からジョージ4世の統治頃(ジョージ3世→ジョージ4世→ウィリアム4世→ヴィクトリア女王)。
「ジョージ国王の横顔のマーク」と純銀製を示す「ライオン・パサントのマーク」が刻印されている(3枚目)。
以下の販売元のブログより。
http://gracefulantiques.blog51.fc2.com/blog-entry-1554.html
ヨーロッパの人にとって果物が珍しく高価だった頃、貴族の間では「Myフルーツナイフ」で小振りの果物をカットして、そのまま食すのが小粋とされていたそう。
そこで見た目にも綺麗で、狩りや遊園など、どこでも携帯できる小型の折り畳めるフルーツナイフを持っていたのだとか。
個人の愛用品で使用頻度も高い道具なこと。
しかも純銀製の刃は薄く柔らかいので経年で曲がりやすく、ホルダーに収まらなくなって、閉じる事が出来ない物もあるというが、このナイフは完動品。
開閉のスプリングもしっかり効いていてゆるみなどなし。
すっきり折り畳めて、銀のブレードの曲がり、先端のカケ、折れ、スレや酷い変色、修理跡もなし。
古いジョージアンの装飾らしい、タガネによるブライト・カットが両サイドに。
ナイフの柄のマザーオブパールは真珠貝の貝殻の部分で、アクセサリーやペンの柄、聖書のカバーなどアンティークの細工物に使われる素材。こちらも割れなどがなく彫刻も美しい。
イニシャル入りの銀のプレートが象嵌(インレイ)してある妥協のない細かい造りに感動。
このナイフ、ぱっと見たときに凄く惹かれたが価格的(3万くらい)に悩んでいた。
しかし、実物は写真以上の美しさで買って良かったもの。
格好良くて美しい道具が好きなのだけど「銀のナイフ」って創作物で吸血鬼や精霊を倒す神聖武器な設定が多いから、中2心的に惹かれるものあり。
刃がとがれておらず、華奢なので林檎とか硬い果物を切るのは怖いので、桃など柔らかい果物の季節に実際にカットして果物を食べる貴族の追体験をやってみたい。
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