吹替洋画劇場 別冊映画秘宝VOL.1

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 2003年7月26日発行。表紙に「伝説のテレビ放送版からDVD収録の最新バージョンまで洋画吹替の世界へ執拗に迫る!」とありますが、まさにその通りの内容で、吹替の歴史、2003年段階の現状、マニア向け情報、それから現在では当たり前になった劇場公開時に吹替版を製作することの効果などのついても言及されており、中でも「吹替残酷物語」と称したインタビュー記事はテレビ洋画劇場吹替版を残したいのだが実際はなかなか難しい状況を解説して興味深かったです。現在、かつてDVDで出版された作品をブルーレイで再発する際に複数のパターンの吹替を収録することが目立つようになりました。この商法にはかなり異論がありますが、他方で過去の吹替を残すということには貢献しているとも言えます。吹替で繰り広げられた過去の名人芸を封印するのではなく、公開する形で残していくのはそれなりに意義深く、本書で主張されていたことがある程度は果たされているのかな、と思われます。
#吹替 

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    オマハルゲ

    2018/08/31

    すみませんがここで愚痴らせてください。
    私はPC歴10年未満なんです。2ちゃんねるで吹き替えのスレッドを見つけたのはもっと前ですが、そこで「神様」扱いされてた人がいまして、次々に貴重な吹き替え映画の動画のリンクを貼ってくれてました。
    PC購入前でダウンロードも出来ず、指をくわえてるだけでしたが、ようやくPCを購入、吹き替え動画を何本も手に入れる事が出来まして、小躍りして喜んだものです。
    ところが、Windowsに不具合が発生、修理に出してデータが消えちゃいました。
    もう一度ダウンロードしようとしたら、諸般の事情で動画自体全部消えてました…。
    「データ復旧ソフト」を使えばいいんですけど、知識がないものでまだ使ってません。
    失礼しました。

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      woodstein

      2018/09/01

       PCの故障によるデータ損失は事故以外の何物でもないので、バックアップはこまめに、としか言いようがないのですが、本当にお気の毒でした。データ復元ソフトでうまく復旧できればいいですね。あと、動画のダウンロードは著作権との兼ね合いがありますので難しいですね。
       omaharuge102さんが関東在住ならばご存知だと思いますが、テレビ東京の「午後のロードショー」は以前よりは頻度は下がりましたが、それでもたまに20世紀の映画を放映し(最近では「ゴッドファーザー」シリーズを放映)、そこで貴重な吹替が含まれている場合がありますし、あと衛星放送でも同様な映画放送がされることがあるので、なるべくそのような機会を逃さないようにしています。ただ、このエアチェック録画DVDも枚数を重ねて蔓延り出し、ただでさえCDやレコードの収納で苦しんでいるのにまた新たな要素が加わり、悩みは尽きません。

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      オマハルゲ

      2018/09/01

      愚痴を聞いていただき、感謝します。
      自分は音楽関係は昔ハマっていた程度なのでそんなに所有してませんが、CDはともかくLPの保存は大変ですよね。
      後輩にしばらく借りて放置していたLDボックスを返却した際に、盤が反り返ってないかひやひやしました。

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    kyusha_fan

    2023/03/13 - 編集済み

    私以前から思ってた事なのですが、レンタルビデオやDVDに収録されてる吹き替えより、テレビで放映された吹き替えの方が非常に言葉が聴き取りやすいし映画に没頭出来るのです。そう感じるのは私だけでしょうか。
    無理なのでしょうけど、いっその事テレビの吹き替えをそのまま市販、レンタルソフトに入れて欲しいと思うほどなんです。

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      woodstein

      2023/03/13

       kyusha_fanさん、コメント有難うございます。御意見に関しましては、様々に言いたいことがあるわけですが、それをまともに論じ始めると、止め処もないことになりますので、ここではコメントに対応した形で返事をさせて頂きます。
       まず、最初に申し上げたいのが、DVD、Blu-ray等に収録されている吹替に、もともとテレビ放映用に制作されたものをそのまま使用している例が少なからず存在する、という点です。ですので、kyusha_fanさんが仰っているのは、それとは別に映像ソフト用に新たな吹替が制作された場合のことだと思われますので、その前提で申し述べると、これはもう作品ごとに評価(きわめて独善的なものではありますが)は異なる、としか言いようがありません。私は自分のミュージアムに展示する映像ソフトに吹替が収録されている際には、なるべくその出来栄えなどに感想を述べるようにしており、今回の場合のように両者が存在する場合は、その比較についても可能な限り触れてきたのですが、kyusha_fanさんの御説のとおり、概してテレビ放映用に制作された吹替の方が好みである、という場合が多いです。もちろん例外もあります。
       ですので、テレビ放映用に制作された吹替を映像ソフトに収録して欲しい、というのは、特にひと世代前の名人・達人の声優による吹替に関しては切望しきりなのですが、そもそも吹替録音が既に存在しないなどのこともあり、残念な状況と言えます。
       ということで、例えばミューゼオの館長さんでは、このコメントの上にも登場されているオマハルゲさんや、大塚周夫に特に造詣の深いqqtysさんなどの猛者の方々は、私よりこの辺りのことは詳しいですよ。

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      オマハルゲ

      2023/03/13

      woodstein さんの詳しい解説で kyusya_fan さんへの答えには十分だと思います。

      付け加えるならば昔は人気作や名作がTVで放送される時には局によって独自に吹き替えを作る事が多く、TV版の吹き替えが2種類、3種類ある映画というのはよくある事でした。「ローマの休日」なんてソフト版の吹き替えと併せて9種類もあるんですよ。こんなに多いのは外にないですけどw 他にも「ランボー」は5種類あって、最初にランボーの声をアテたのは渡辺謙さんだったりします。最近では衛星放送で海外旅行に行かないと聴けない、飛行機で流される「機内版」なんてのが発掘されて放送される機会もちらほらと。

      吹き替えのファンはこういう複数の吹き替えを “聴き比べ” て楽しんでます。

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      kyusha_fan

      2023/03/14

      御説明有難うございます。
      「ローマの休日」や「ランボー」にそんな多くの吹き替えが存在するとは驚きですね。

      私だと多分この吹き替えが1番良いと思ったら、その俳優の声として固定化してしまい、それ以外は逆に違和感が出てしまうのでなるべく観ないようにすると思いますね。

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      kyusha_fan

      2023/03/14

      詳しいコメントを有難うございます。
      元々テレビ用に吹き替えたものをそのままソフトにも収録されてるものが存在してる事を知りませんでした。という事は私が観てたソフトはその後独自に制作されたものが多かったと言う事のようですね。

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      オマハルゲ

      2023/03/14

      仕方がない事ですが、時間の関係上ノーカットで作られた吹き替えは少ないです。2時間枠で放送されると正味90分程度にカットされます。なので吹き替えのない部分は原語に切り替わってしまい見づらくなっちゃいます。

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      kyusha_fan

      2023/03/14

      そんなに素晴らしい吹き替えなのにノーカットで残さなかったのですか。もったいない話ですね。

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      オマハルゲ

      2023/03/14

      わざわざカットされた部分に新規で吹き替えを作って補完した「追加収録完全版」もありますが、担当してる人が亡くなっていて別の声優が起用されてそこだけ違和感があったり。
      それでも懐かしの吹き替えが聴けるだけでありがたいんです。「そこまでして見たいのか?」と聞かれたら全力で「はい‼️」とw

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      kyusha_fan

      2023/03/14

      そこに吹き替えの奥義がある訳ですね。
      私は旧車カタログを集めてますが、当時は好きではなかった、或いはどちらかと言えば嫌いな方の車だったカタログも持ってます。つまりそれだけ旧くなると好き嫌いとは別次元で見てしまうのです。当時の自分や周りの環境の移り変わりを通してその車の懐かしさがグッと込み上げてくると言いましょうか。思い出の写真を見るアルバムのような物なんですね。

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      オマハルゲ

      2023/03/14

      自分も昭和30年代なんかの旧車は大好物ですけど、人間が出来てないので嫌いな車種は「イヤイヤキライキライ」ですw

      吹き替えは最近になってようやく嫌いなのも「これはこれでアリかな」と思えるようになりました。

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      woodstein

      2023/03/14 - 編集済み

       少し目を離しているうちに、活発にコメントをしていただき、この欄も賑やかになりました。オマハルゲさん、補足説明などして頂き有難うございました。我々が共有している吹替の魅力を強調して頂きました。kyusha_fanさん、この欄でも伝えきれないことがまだまだあるのですが、それに関してはオマハルゲさんや私が、それぞれ自らのミュージアムでの展示を通じて徐々にですが示していくことになると思いますので、よければ注目してください。 あと、かつては好みでなかったものが今では許容できる、というのはわかります。いろいろありますが、吹替フィックスでいうと、マリリン・モンロー;向井真理子ですかね。モンローの出演作は、テレビよりも劇場で観られる機会が多く、その際の声の印象は低音だったので、その後に向井氏の吹替を聴いたときは、かなり違和感がありました。ですが、その後少しずつ、向井氏の芸風もあり得るのでは、と思えるようになったのは、慣れもあったのかもしれません。

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    とーちゃん

    2023/03/14 - 編集済み

     あらためて、
    館長の皆様のコメントから、
    吹き替えの 奥の深さに
    想いを巡らせる機会と
    なりました。

     自称 映画好きでしたが、
    このままでは △コちゃんに
    「ボーっときいてんじゃねえよ~っ!」
    … と 叱られそうです。

     (^O^)

     旧作を 楽しみ直します。

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      オマハルゲ

      2023/03/14

      とーちゃん さん、見る機会があったら吹き替えを是非。
      同じ声優さんが演じてても局が違えば別の台本だったりするので台詞がビミョーに違うというのもままある事。違いを楽しむのも面白いんですよ。

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      woodstein

      2023/03/14

       とーちゃんさん、コメント有難うございます。オマハルゲさんの御言葉を私も嚙みしめたいと思います。もっとも、同じ作品で異なるヴァージョンの吹替を楽しむというのは、よほど達観していないとできない芸当ですね。私なんかは、どうしても比較ししてしまいますから…。

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    オマハルゲ

    2023/03/15

    ちょっと吹き替えの話題が長くなっちゃったのでこの辺にしておきますが、最後に吹き替えの比較の一例を。

    ターミネーター2

    https://www.youtube.com/watch?v=FTDvstlItKM

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  • 幻同然の吹替として飛行機の機内放送バージョンもありますよね。
    日本の劇場公開より早い映画が上映されしかも吹替。
    「スタートレック」劇場版はTV放送版と違ってオリジナルキャストが揃ってて
    ファンの間で騒ぎになった事もありました。

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