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吹替映画大事典 とり・みき&吹替愛好会著
1995年10月15日発行。とり・みき氏は多くの作品を残し受賞歴もある漫画家ということですが、私の認識は「洋画の吹替を愛し、造詣の深い人」の一点です。本書は吹替映画ファン、それもざっくり言うと20世紀のテレビの洋画劇場の吹替を日常的に楽しんだ者にとってはバイブルのような本で、出版後四半世紀になろうかという現在でも、座右の一冊です。内容の中心は吹替で名人芸を披露してくれた大御所の声優の紹介なのですが、各々のコメントに著者陣の愛情が込められているのが伝わってきて、これだけでも読む立場からすると嬉しくなります。その他様々な企画が掲載されていますが、そのどれもが興味深く、特に額田やえ子氏へのインタビューは「刑事コロンボ」の吹替の裏話なども満載で、楽しく読めました。ですが、その額田氏も含めて、本書で紹介された声優の方々の多くがすでに鬼籍に入られました。こればかりは仕方がない、とわかっていても寂しいものです。
#吹替 #とり・みき
オマハルゲ
2018/08/31アップして頂けてありがとうございます。
「当然」当方も所有してますけど、書籍の多くは現在、レンタル倉庫で眠っておりまして、手元にないのであります。
この本が出版されるまで、吹き替えファンは日陰の存在でしたね。
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woodstein
2018/09/01omaharuge102さん、一時に三題ものコメントを有難うございます。個々にコメント返しをさせて頂きます。
吹替ファンが日陰の存在、というのは全くそのとおりでしたね。本格的に映画を観始めた1970年代後半、名画座での映画鑑賞やテレビの洋画劇場の情報源として今は廃刊となった「ロードショー」誌を購読していたのですが、誌面にはっきりとは表現されていないものの、テレビの洋画劇場は元々の時間よりもカットされたり吹替を行うなどして映画本来の姿をズタズタにしている、という批判的雰囲気が明らかに感じ取れました。外国ドラマが吹替であることにはそれほど批判がなかったのと対照的で、その時はそんなものかと思っていたのですが、ある映画のテレビ放映の際、案内人の方がその映画に関してですが吹替でこの放映を行うことの意義を語られ、その本編の吹替もとても素晴らしいものだったので、少なくとも私は吹替に対してのマイナスの印象はなくなりました。そして、その頃から約15年後にこの本に巡り合えた時は、何か溜飲が下がった感じがしたことをよく覚えています。ところで、レンタル倉庫をご利用ですか。収納には苦労しますね。
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オマハルゲ
2018/09/01ありがとうございます。
小さなスペースで倉庫を借りてますが、そこにあれこれ詰まってまして、整理するのも大変です。実家に持ち帰ろうにも保存するスペースもありませんし。
弟から「片付けろ」と、針のムシロ状態でプレッシャーをかけられておりますw
つたない駄文でありますが、引き続きお付き合い頂けたら幸いです。
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