クランツ鉱物・化石標本 (東京大学コレクションXIV)

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今でもドイツのボン市に存在するクランツ商会は、世界中の博物館に鉱物、化石標本を提供し続ける老舗化石標本業者です。明治の初期、東京大学の前身にあたる開成学校、東京開成学校時代に明治政府の後押しもあり、購入されてきた各種標本は、クランツ標本と呼ばれ化石標本だけで約6,000点(鉱物、岩石等を含む総数は約12,000点)に及ぶとされています。国内で最も古く「標本」として管理されてきた、これら標本を2002年に東京大学総合研究博物館の常設展「第14回東京大学コレクション展」として公開されました。この本はその時の図録になります。三葉虫に絞って見るとConocephalites sulzeri、Asbplus nobilio、Homalonotus delphinocephalus(Dudley)など多く登場しており、150年前の産出種や当時の名称、時代概念などが伺い知ることができます。

【参考リンク】東京大学総合研究博物館
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKoseibu/jp/Gallery/krantz.php

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