Wire “A Bell Is A Cup... Until It Is Struck”

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当時、仲の良かった女友達と「Wireを全部集めようぜ!」とばかりに、Wireのレコードを漁っていた時期に購入したものだと思います(うろ覚え)。Wireオリジナルのアルバムとしては6枚目に当たる”A Bell Is A Cup... Until It Is Struck”です。この頃は、アルバム等をMuteから出していた、所謂「Mute期」の代表的作品です。今一つ、ジャケ写の意味が分かりませんが、彼等らしいシュールな構図だと思います。彼等のバイオグラフィーについては、以前にも書いてありますので、それをご参照下さい。この時期は、Domeやソロ等の活動がひと段落して、ビート・コンボとして再結成された時期で、1985年〜1992年を指します。メンバーは、初期からの鉄壁の4人で、Colin Newman (Vo, G), Graham Lewis (B, Vo), Bruce C. Gilbert (G), Robert Gotobed (Drs)です。また、この時期のプロデュースはGareth Jonesが担当しています。内容はポスト・パンクを通過した「新しい」ポップ・ミュージックと言った方が良い出来で、もうA1 “Silk Skin Paws”のサビからして泣けます。それと、Gotobedのドラムがミニマムで、一切の余計なオカズとかを入れていないのが、凄いです。それ故に、ドラムの良さが100倍良く聞こえます。それから、曲の途中で、効果的なシンセやシンセで使ったホーン音が入ってくるのですが、これは誰が演奏しているのでしょうか? またGilbertのギターワークも素晴らしいです。歌詞は相変わらず、シュールと言うか何か想像/暗示させるような一風変わった単語を使っています。実を言うと、これを購入した時、Wireの”154”のような、凝りに凝った曲を期待していたので、「Mute期」のWireはイマイチだなと思っていて、当時はそんなに聴き込んでいなかったのです。しかし、今回、聴き返してみると、この時期のWireの音楽は、ミニマムで単純なんですが、これこそが、彼等が辿り着いた「究極」の音楽なのではと思えてきます(と言うのは言い過ぎかな?)。そんな無駄を削ぎ落としたビート・ミュージックを演奏している「Mute期」のWireも是非とも聴いてみて下さい❗️因みに、このアルバムに収録されている”Kidney Bingos”は初め見た時に、”Kidney Bongos”だと思っていましたが、その女友達から指摘されて、成程と納得した覚えがあります。

B2 “Kidney Bingos”
https://youtu.be/6OrxQ5cKaOQ

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLF0yIDuA63HWT_HPzJTC8rRcOBqGw2d94

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