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Diamanda Galás “You Must Be Certain Of The Devil“
Diamanda Galásは、忘れた頃にやって来る!と言う訳で、ギリシャ系米国人の彼女の6枚目のスタジオ・アルバムになる"You Must Be Certain Of The Devil"を今回はご紹介します。彼女のバイオグラフィーは、以前に書いていますので、そちらをご参照下さい。それで、本作品”You Must Be Certain Of The Devil”なのですが、これは、3部作"Masque Of The Red Death"の3番目の作品に当たり、1番作"The Divine Punishment"と2番作”Saint Of The Pit"とで完成するとされています。この3部作は、1988年に3枚組CDとして、Mute Recordsよりリリースされています。この3部作は、彼女の兄弟であり、作曲家でもあるPhilip-Dimitri Galásが、丁度1作目を制作中にHIVに感染して、AIDSを発症した事と関係して、彼女はAIDSに関する作品を作ろうと決意し、作り上げたもので、AIDSに関する啓蒙や活動家としての参加と関係しているようです。しかしながら、彼女の弟は、1986年に、その3部作の完成を見るまでに他界してしまったとのことです。それで、本作品についてのクレジットですが、本作品には、Diamanda Galás (Vo, Hammond Organ, Piano, Synth, B-Kbd)の他に、Charlie Terstappen (Drs), F. M. Einheit (Drs [B2], Chains [A2]), Naut Humon (Sampler), Kurt Schmidt (G [A2,A4]), Peter Zimmermann (Perc)がゲストで参加しています。両面4曲ずつ収録されており、45回転のミニ・アルバムの体裁を取っています。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ★A1 “Swing Low Sweet Chariot” (2:44)は、Galásの高周波ファルセットの独唱が気狂いじみたように響き渡ります。 ★A2 “Double-Barrel Prayer” (5:02)は、A1に連続して、Drsとシーケンスによる楽曲へと進む曲で、呪文のような多重化したコーラス(歌詞の朗読)や声帯をむき出しにするようなGalásのVoも混在してカオスへと雪崩れ込んでいきます。 ★A3 “Let's Not Chat About Despair” (4:59)は、這いずり回るB-Synthとピアノの上で、狂気のVoがパンしながら放射しまくり、やがて物音系ノイズも挿入されます。後半、GalásのVoは語り調になりますが、この時点で聴く者はカオスの中に放り込まれることに。 ★A4 “Birds Of Death” (5:15)では、Drsとcelloらしき持続低音による演奏をバックに、Galásが自由自在に叫ぶように歌いまくっています。バックの演奏は益々不穏になり、高揚するVoの迫力、そして最後のストリング・シンセやGやPercで緊張感はピークになります。 ★B1 “You Must Be Certain Of The Devil” (4:57)では、意外にも1950年代のポップス調の演奏ですが、Galásは相変わらず高周波Voで歌っており、コーラスも1人で担当しています。演奏と歌のギャップによって、彼女の凄まじさがより浮き彫りになっていきます。 ★B2 “Let My People Go” (3:21)は、Galásによるピアノの弾き語りですが、全ての悲哀を飲み込むような迫力があります、恐ろしいくらいに! ★B3 “Malediction” (4:18)では、シンプルなロック調のリズム隊に、Galásの狂人的なVoが悪意を撒き散らすが如く歌われ、更に多重録音によるコーラスやピアノも加わり、カオスの中に突っ込んでいきます。最後にはシンセも加わり、高周波Voと共にフェイドアウトしていきます。 ★B4 “The Lord Is My Shepherd” (1:32)では、歌うと言うよりも呼吸するように呪詛を吐く唱法を試しており、無伴奏となっています。 しかしながら、Diamanda Galásのアルバムは、毎回、分かってはいるものの、凄まじく狂的であり、混沌としており、取りつく島もなく、圧倒されるばかりです。それは、彼女が精神疾患とか言う訳ではなく、シラフでそう言った表現が出来ることが素晴らしいと、毎回、感嘆してしまいます。以前にご紹介した3部作の"The Divine Punishment"と”Saint Of The Pit”とを聴いた時から全然変わっていませんね。また、余り言われていませんが、彼女の歌詞にももっと注目が集まっても良いのではないでしょうか?まぁ決して明るい歌詞ではないですが、何か(恐らくはAIDS?)に対する呪詛のように、ある単語や言葉のパタンを繰り返したりするのは、彼女の唱法にマッチしているのだと思います。因みに、A2は、ミサ曲から、B1は旧約聖書の一部から歌詞が取られているようです。このアルバムも完成度は高いので、是非是非、彼女の壮絶な世界を体験してみて下さい! https://youtu.be/UsVW14its94?si=RJM5i_s-eHTXGSnP [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLaUZvzqQ0efQ77Vjah4PVkPlLpRQoDc8C&si=Tll82rX9cm09PESJ #DiamandaGalás #YouMustBeCertainOfTheDevil #MuteRecords #6ThAlbum #Trilogy #MasqueOfTheRedDeath #ForAIDSPatients #Philip-DimitriGalás #TheDivinePunishment #SaintOfThePit #Experimental #Vocalization #Organ #Piano #Synthesizers #Bass-Synth #Guests #CharlieTerstappen #F.M.Einheit #NautHumon #KurtSchmidt #PeterZimmermann
Avant-Garde / Vocalization Mute Records 不明Dr K2
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V.A. “Rough Trade Shops: Post Punk 01” ist
Rough Tradeと聞いて、ナツいと思う方は多分45歳代より上かと思います(苦笑)。そんな熱い1980年前後に思いを馳せたような、懐かしい音源をジャンル別に紹介していくのが、Mute Recordsの”Rough Trade Shops”シリーズです。その中で、この”Post Punk 01”は、元々、2枚組CDとしてリリースされていますが、本アルバムはその2枚組CDのサンプラー的立ち位置にある訳です。なので、収録されているのは厳選された4組で、Gang Of Four, The Futureheads, World Domination Enterprises (以下WDEと表記), Bush Tetrasです。Gang Of FourやBush Tetrasは既に紹介していますので、The FutureheadsとWDEについて少し紹介しておきます。 それで、The Futureheadsですが、2000年に英国Sunderlandで結成されたポスト・パンク・バンドで、メンバーは、Ross Millard (Vo, G), David "Jaff" Craig (Vo, B), Barry Hyde (Vo, G), Dave Hyde (Drs)で後者の2人は兄弟です。彼等は、2002年にEP”Nul Book Standard”を、2003年にEP”1-2-3-Nul!”をその後にファースト・シングル"First Day"をリリースしています。そして、2004年9月にセルフ・タイトルのファースト・アルバムを679 Recordingsからリリースしていますが、その内、5曲をGang Of FourのAndy Gillがプロデュースしています。彼等は順調に活動していましたが、2013年に活動中止。その後、2019年に再結成して、現在も活動しています。 次に、WDEですが、1980年代後期に、ロンドンのLadbrokeで結成されたノイズ・ロック・トリオで、メンバーはDigger Metters (Drs), Keith Dobson (G), Steve Jameson (B ?)ですが、Donsonは、元々、Kif Kif Le Batteurと言う偽名を名乗って、スペース・サイケ・バンドHere & Nowでドラマーとして活動をしていましたし、Jamesonも、1976年には、Charmdale Recordsで音楽ビジネスに関わっており、後にRough Tradeの店員になり、更にはAlternative TVやThe Fallのライブ要員にもなっていましたが、2019初頭に他界しています。 それでは各曲の紹介をしていきたいと思います。 A1 Gang Of Four “I Found That Essence Rare”は、彼等のファースト・アルバム”Entertainment!”のB1にも収録されている名曲で、Andy Gillのギターのカッティングがシャープかつソリッドで、ダンサブルな曲です。因みにメンバーは、Jon King (Vo), Andy Gill (G), Dave Allen (B), Hugo Burnham (Drs)で、ファンクとパンクとダブが融合した音楽をやっていました。 A2 The Futureheads “Robot”は、彼等のセルフ・タイトルのファースト・アルバム及び彼等のファーストEPにも収録されている曲で、ドラムに焦点を当てているところは今風ですが、コーラスワークがイカした曲です。Kraftwerkの”Robots”とは全然違いますね。 B1 Bush Tetras “Too Many Creeps”は、彼等のファースト・シングルの曲で、元The Contortionsのスライド・ギターだったPat Placeを中心に出来たバンドで、この中では唯一の米国のバンドです。ファンキーて歪なダンス・ミュージックで、この曲も代表曲です。メンバーは、Cynthia Sley (Vo), Pat Place (G), Laura Kennedy (B), Dee Pop (Drs)です。 B2 World Domination Enterprises “Asbestos Lead Asbestos”は、地を這うようなベースと重いドラムに、かなりフリーキーなギターが暴れると言うドゥームな曲で、この中ではやや異質です。ヴォーカルも韻を踏んでいるようで、グーです。 まあ、CD2枚分の中から、たった4曲を選ぶと言うのは無理クリだとは思いますが、中々の選曲だったのではないでしょうか?まあ、CDを聴いた方が良いと言えば良いのですが、、、。入門編としては、この作品も良いと思われますので、未体験の方は是非、体験してみて下さい❗️ A1 Gang Of Four “I Found That Essence Rare” https://youtu.be/vTcVkpa2Z0c A2 The Futureheads “Robot” https://youtu.be/OV70MTvvXc4 B1 Bush Tetras “Too Many Creeps” https://youtu.be/PERvoP9YuM4?si=AuD0Ef6V-UoVxz9u B2 World Domination Enterprises “Asbestos Lead Asbestos” https://youtu.be/OlhiSIArIkU?si=1zt4m_UQZoyZIvQJ #VariousArtists #RoughTradeShops:PostPunk01 #MuteRecords #PostPunk #GangOfFour #TheFutureheads #BushTetras #WorldDominationEnterprises
Post Punk Mute Records 2000円Dr K2
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Wire “A Bell Is A Cup... Until It Is Struck”
当時、仲の良かった女友達と「Wireを全部集めようぜ!」とばかりに、Wireのレコードを漁っていた時期に購入したものだと思います(うろ覚え)。Wireオリジナルのアルバムとしては6枚目に当たる”A Bell Is A Cup... Until It Is Struck”です。この頃は、アルバム等をMuteから出していた、所謂「Mute期」の代表的作品です。今一つ、ジャケ写の意味が分かりませんが、彼等らしいシュールな構図だと思います。彼等のバイオグラフィーについては、以前にも書いてありますので、それをご参照下さい。この時期は、Domeやソロ等の活動がひと段落して、ビート・コンボとして再結成された時期で、1985年〜1992年を指します。メンバーは、初期からの鉄壁の4人で、Colin Newman (Vo, G), Graham Lewis (B, Vo), Bruce C. Gilbert (G), Robert Gotobed (Drs)です。また、この時期のプロデュースはGareth Jonesが担当しています。内容はポスト・パンクを通過した「新しい」ポップ・ミュージックと言った方が良い出来で、もうA1 “Silk Skin Paws”のサビからして泣けます。それと、Gotobedのドラムがミニマムで、一切の余計なオカズとかを入れていないのが、凄いです。それ故に、ドラムの良さが100倍良く聞こえます。それから、曲の途中で、効果的なシンセやシンセで使ったホーン音が入ってくるのですが、これは誰が演奏しているのでしょうか? またGilbertのギターワークも素晴らしいです。歌詞は相変わらず、シュールと言うか何か想像/暗示させるような一風変わった単語を使っています。実を言うと、これを購入した時、Wireの”154”のような、凝りに凝った曲を期待していたので、「Mute期」のWireはイマイチだなと思っていて、当時はそんなに聴き込んでいなかったのです。しかし、今回、聴き返してみると、この時期のWireの音楽は、ミニマムで単純なんですが、これこそが、彼等が辿り着いた「究極」の音楽なのではと思えてきます(と言うのは言い過ぎかな?)。そんな無駄を削ぎ落としたビート・ミュージックを演奏している「Mute期」のWireも是非とも聴いてみて下さい❗️因みに、このアルバムに収録されている”Kidney Bingos”は初め見た時に、”Kidney Bongos”だと思っていましたが、その女友達から指摘されて、成程と納得した覚えがあります。 B2 “Kidney Bingos” https://youtu.be/6OrxQ5cKaOQ [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLF0yIDuA63HWT_HPzJTC8rRcOBqGw2d94 #Wire #ABellIsACup...UntilItIsStruck #MuteRecords #16thStudioAlbum #BeatCombo #MinimumMusic #PopMusic #PostPunk #ColinNewman #GrahamLewis #BruceC.Gilbert #RobertGotobed
Post Punk Mute Records 不明Dr K2
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Fad Gadget “Fireside Favourites”
漸く、入手しました!Fad Gadget (本名Frank Tovey)のファースト・アルバム”Fireside Favourites”です。Fad Gadgetのバイオグラフィーは以前に書いた通りですので、そちらをご参照ください。今やエレクトロ・シーンの老舗レーベルになった感もあるMute Recordsが1番最初に契約したのが、Fad Gadgetなのですが、惜しくも2003年に心不全で他界しています。そんなFad Gadgetのファースト・アルバムの参加者は、Fad Gadget (Vo, Synth, Tapes, Drum Machine, Ashtray Metal Chair, Shaver)に加えて、Eric Radcliffe (G, B, Banjo), John Fryer (Extra Fingers, Ashtray Metal Chair), Nick Cash (Drs), Daniel Miller (Electronic Perc [A1, A4], Synth, Sequencer [A4, B3]), Phil Wauquaire (B-Synth [A1], B [B1])となっています。内容的には、シンセ・ポップの好きな方にはドストライクな内容で、もし、The Normal(=Daniel Miller)が好きであれば、なお良しと言う感じでしょうか?実際にMillerはスタジオを貸していますし、数曲で客演もしていますので。作曲は全てFad Gadgetによります。B4 “Arch of The Aorta”なんかはポップな要素もあるんですが、ちょっとだけ実験的なこともやっています。タイトル曲のA5 “Fireside Favourites”では少しラテン系の味付けが成されています。またライブでもお馴染みなA5 “Coitus Interruptus”もMillerのシーケンスと共に、独特のポップネスを提示しています。Fad Gadgetの場合、アルバムよりも、シングルの方がヒット曲は多いのですが、それを差っ引いても、本作は彼の魅力に溢れていると思いますので、機会があれば、聴いてみて下さい❗️ あと、Fad Gadgetのライブは結構アクティブなので、気になる方は、YouTubeを見てね❗️ A4 “Coitus Interruptus” (live version) https://youtu.be/pcR5gAW8iTs [full album_] https://youtube.com/playlist?list=PLaDgTyZx3rOToDm0gMKWDJgKsFoEPxJCD #FadGadget #FiresideFavourites #MuteRecords #FirstAlbum #ElectronicPop #Synthesizers #DanielMiller #EricRadcliffe #JohnFryer #NickCash #PhilWauquaire
Electronic Pop Mute Records €30.00Dr K2
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Fad Gadget “Under The Flag”
またまた、Fad Gadgetです❗️今度は、1982年にリリースされたサード・アルバム”Under The Flag”です。これも中古で探して、やっと入手しました。Fad Gadget (本名 Frank Tovey)のバイオグラフィーは以前にも書きましたので、ここでは省略させて頂きます。それで、今回の参加メンツなのですが、Fad Gadget (Vo, Computer, Synth)の他、David Simmons (A-Piano, Synth), Nicholas Cash (Vibraphone, Timpani, Perc)が中心になり、コーラスとして、Alison Moyet, Barbara Frost, Jill Tipping, Yvette Anna, Andrew Kay, Anne Clift, John Fryerが参加しており、Alison Moyet (Sax [A5]), Patricia Bakker (オランダ童謡[A2])も客演しています。録音は、1982年にLondonのBlackwing Studioで行われており、全曲Fad Gadgetが作曲しています。このサード・アルバムでは、前作 ”Incontinent”とはやや異なり、コーラスや生ピアノなんかは使っていますが、原点回帰したかのように、結構、シーケンサーやシンセ或いはドラムマシンを多用したおり、エレ・ポップに戻った雰囲気が全体に漂っています。しかしながら、各曲は良く練られており、メリハリが付いていて纏まった感がありますね。それと、意外と注目されていないのですが、彼のライブパフォーマンスは結構激しく、「エレ・ポップ界のイギー・ポップ」言っても良いかも?と言う訳で、そんなFad Gadgetのより進化したポップ・ミュージックを体験してみて下さい❗️ A1 “Under The Flag I” (live versionで!) https://youtu.be/GGy-jFBfui0 A3 “Love Parasite” https://youtu.be/9yEYV3ohJu4 B1 “Life On The Line” (live versionで、) https://youtu.be/07EWJV13tns B4 “For Whom The Bells Toll” (live versionで!) https://youtu.be/jerAVUJ5Kko #FadGadget .#UnderTheFlag #MuteRecords #ThirdAlbum #SynthPop #Electronic #PopMusic #Synthesizers #DavidSimmons #NicholasCash #AlisonMoyet #BarbaraFrost! #JillTipping #YvetteAnna #AndrewKay #AnneClift #JohnFryer #PatriciaBakker
Synth Pop Mute Records 不明Dr K2
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Fad Gadget “Incontinent”
今回は、Frank Toveyではなく、Fad Gadgetとしてのセカンド・アルバム”Incontinent”を紹介します。私の持っているのはジャケ無しなんですが、本当はちゃんとジャケがあるので。まあ、Fad Gadgetのアナログは当時でも入手困難でしたから、仕方ないですね。彼のバイオグラフィーは以前にも書きましたので、割愛させて頂きます。このアルバムに参加しているのは、Fad Gadget (Vo, Sequence, Perc, Synth, Woodwind, Sax, Flute)以外に、Peter Balmer (B, Rhythm-G, Vo), Nick Cash (Drs [B1以外], Perc, Steel Drs, Jew's Harp, Accordion, Vo), John Fryer (Perc, Vo), David Simmonds (Synth, Piano, Vo), Anne Clift (Vo), B.J.Frost (Vo)と言うメンツで、B1 “Manual Dexterity”ではWireのRobert Gotobedが作曲とドラムで客演したり、B2 “Innocent Bystander”とB5 “Plane Clothes”ではEric Radcliffeがギターで客演しています。このアルバムでは、以前にも書きましたが、Fad Gadget単独の作曲と言うより、BalmerやCashらと一緒に作曲しており、本人としては何となくモヤモヤしていたのではないでしょうか? 録音とミックスは1981年の夏に、LondonのAll Hallows ChurchにあるBlackwing Studiosで行われています。それで、内容なんですが、Fad Gadgetと言うとシンセ・ポップ(エレ・ポップ)なイメージが先行してしまいますが、実はそんなことはなくて、生ドラムをやギターまたはアコースティック・ピアノなんかも使ったりして、それ程「シンセ、シンセ」していないんですよ。寧ろ、洗練されたポップ・ミュージックな感じですね。特に本作品は、全体的には「無国籍的」なポップスになっていると思います。その中でも、A4 “Incontinent”は、Daniel Millerのシンセの通奏低音にスチールドラムやドラムにパーカッションというかなり実験的なアプローチをしたり、B1ではドラムとかパーカッションとかだけで成り立っていたりと、かなり異色ですね。更に、B4 “Diminished Responsibility”のやや虚ろでスローでビートレスな曲も実験的ですね。そしてB5 “Plain Clothes”では、思いっきり、Radcliffeのギターのリフから始まり、結構、ロック調で、ビックリします。そんな訳で、結構、「脱エレ・ポップ」志向もあるアルバムですが、ちょっとだけ捻ったポップ・ミュージックとして楽しめますので、是非とも聴いてみて下さい。 https://youtu.be/cOGDFmeZtxY #FadGadget #Incontinent #MuteRecords #SynthPop #Electronics #SecondAlbum #PeterBalmer #NickCash #JohnFryer #DavidSimmonds #AnneClift #B.J.Frost #RobertGotobed #EricRadcliffe #Synthesizers #Guitar #Drums #無国籍 #脱エレポップ
Synth Pop Mute Records 不明Dr K2
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Frank Tovey “The Fad Gadget Singles”
Frank Tovey、それは、Fad Gadgetと言った方が、有名であろうか。まあ、1978-1979年頃、宅録少年Toveyが、Mute Recordsの創設者であり、ミニマル・シンセ・ポップ・ユニットThe Normalとも名乗っていたDaniel Millerの目に留まって、機材を借りたりして、デビューした時の呼び名がFad Gadgetだった訳です。彼は、当時、英国では人気はある程度ありましたが、1984年頃から本名Frank Toveyを名乗り始めたそうです。日本ではそんなに人気は無かったかな? Fad Gadgetについては、前回書きましたので、そちらを参照して下さい。それで、今回、紹介するのは、Fad Gadgetのシングルを集めた、ファンとしては有難いセルフ・コンピレーション・アルバムです(今では、彼のアナログ音源は中々入手し難いです)。それで、内容なんですが、シングルを集めただけあって、どの曲も素晴らしいです。それで、興味深いことに、初期のシングルでは、Tovey作曲の曲よりもDaniel Miller作曲の曲が比較的多いこと、それと、B面に行くと、分断なコーラスやシンセ以外の楽器(ベースや生ドラムなど)を使っている曲が多いことです。多分、彼のデビューにはMillerが多分に協力していたことによるものだとは思いますし、シンセとドラムマシンでのエレ・ポップと言う路線で一致していた部分もあるのでしょう。その後、Toveyはシンセに拘ることにやや嫌気が差して、もっとゴージャスなポップ・ミュージックへと舵を切ったとも思えます。そして、B面最後の曲”Collapsing New People”は、彼が独逸のスタジオ(Hansa Tonstudios)で出会ったEinstürzende Neubautenにショックを受けたと言う実話から、”Einstürzende Neubauten=Collapsing New Buildings”を文字って付けたタイトルと言われています。 とまあ、Fad Gadget名義でリリースしたシングル盤の曲はどれも珠玉の作品であり、また時代による変化も聴取できて、彼の色々な面も見て取れます。アナログでの入手は困難かも知れませんが、1980年代初頭のエレ・ポップの状況を知るには最適ですので、この機会に是非とも聴いてみて下さい❗️ A3 “Ricky’s Hand” https://youtu.be/NQO1DP2KNyM A5 “Lady Shave” https://youtu.be/fDLnFEJ9Tcs B3 “Life On The Line” https://youtu.be/jfenZ7En0FU #FrankTovey #TheFadGadgetSingles #MuteRecords #SynthPop #ElectronicPop #Synthesizers #FadGadget #FoundObjects #ElectricDrill #Bass #SlideGuitar
Synth Pop Mute Records 不明Dr K2
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Fad Gadget “Collapsing New People”
Fad Gadget (本名Frank Tovey)の有名曲”Collapsing New People”と”Lady Shave”のクラブ用(?)12㌅EPの登場です。Fad Gadgetのアルバムは今となっては、入手困難で、中古も殆ど日本の市場に出回っていないか、高価で取引されています。なので、この12㌅EPもやっとの思いで競り落としました。Fad Gadgetのバイオグラフィーは前回を参照して下さい。それで、本作品の内容ですが、彼の有名曲である”Collapse New People”と”Lady Shave”を収めてありますが、A面には、”Collapsing New People”のオリジナル(A2)とKlaus JankuhnとWestBamによるリミックス・ヴァージョンWestBam Remix(A1)が、B面には、”Lady Shave”のJohn Acquaviva's Robo-Sapien Voxヴァージョン(B1)とJohn Acquaviva's Robo-Sapien Dubヴァージョン (B2)がそれぞれ収められています。B面のリミックスとプロデュースはJohn AcquavivaとChris Jordanがそれぞれやっています。 それで、A面ですが、前述のように独逸テクノ界のWestBamことMaximilian Lenz (彼はDJ Dickの兄弟)がリミックスをKlaus Jankuhnがプロデュースをやっており、鉄壁のダンス・チューンに仕上がっています。元よりこの曲はダンサブルな曲でもあるので、余計に重量級のビートになっていますし、シンセのリフもキツくなっていますね。一方、B面はオリジナル・ヴァージョンは収録されていませんが、カナダ人DJのJohn Acquavivaがリミックスを、Chris Jordanがミキシングとエンジニアをやっています。こちらもフロアー向けのチューンに仕上がっていますが、B2はダブなのかと思いますが、聴いてみると、インスト曲になっているだけのようでした。いずれにしろ、Fad Gadgetの曲の良さーーダンサブルな面ーーが引き出されており、聴き応えがありますね。さあ、皆さんもこれを聴いて、レッツ・ダンス‼️ですよ。 A1 “Collapsing New People - WestBam Remix” https://youtu.be/moIDlxZnGxY B1 “Lady Shave - Acquaviva’s Robo-Spien Vox” https://youtu.be/Nxb3uijong4 #FadGadget #CollapsingNewPeople #LadyShave #MuteRecords #Remix #Reissue #SynthPop #ElectronicPop #ClubMusic #Synthesizers #KlausJankuhn #WestBam #JohnAcquaviva #ChrisJordan
Electronic Pop Mute Records 1101円Dr K2
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Duet Emmo “Or So It Seems”
皆んな、知ってるかな?Dome + The Normal =Duet Emmoってことを❗️ つまり、Domeって言うのは、英国ポストパンクバンドWireのBruce C.GilbertとGraham Lewisがやっていたインダストリアルな実験音楽ユニットで、The Normalって言うのは、Mute RecordsのオーナーDaniel Millerのソロユニットで、最初のシングル”Warm Leatherette”でワンマン・エレクトロ・ポップをやってましたね。その二つがコラボ・合体したのが、Duet Emmo (このユニット名はDOMEとMUTEの文字を入れ替えたアナグラムだそうです)と言う訳です。もうこれら2つに関しては、これまで、度重ね紹介してきましたので、ここでは省略します。私の持っているのは、LP(白盤)+片面のみのLP(こちらも白盤)から成る再発盤となります。A面はMiller色が強いようですが、B面はDome色が強いです。前者では、ドラムマシンのキックやシーケンスによるベースラインがはっきりと録音されており、どちらかと言うとMiller寄りのトラックですね。またヴォーカルも入った曲もあるし。一方、後者では、独特の音色のギターあるいはベースの変調音を使っての茫漠とした曲が並びます。時にMillerによるシンセ音が混ざってきます。その様子は「音楽」というより「建築」と言った方がしっくりきますね。C面は、再発に当たってのボーナストラックみたいですが、両者の良いところが絶妙のバランスで程良くMIXされていますね。タイトルも”Heart of Hearts (Or So It Seems)”で裏ジャケ写との関係性があると思います。これが元々のコラボのきっかけになったのでは無いか?と想像します。両者ともクセが強いので、どんなもんかな?と思っていましたが、見事にバランス良く配置されており、隠れた名盤と言えますね。この音源以外に、本作品からシングルカットされたシングルがあるだけですので、今回の再発を機に入手しては如何でしようか? 特にMute好きな人には堪らん作品になっていますから❗️ https://youtu.be/Dv6cRzHDHEI #DuetEmmo #OrAsItSeems #MuteRecords #BruceC.Gilbert #DanielMiller #GrahamLewis #Dome #TheNormal #Collaboration #ExperimentalMusic #Abstract #Industrial
Electronic Experimental Music Mute Records 5514円Dr K2
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Wire “The Ideal Copy”
またまた出ました!皆んな、大好きWireの5枚目のアルバムにしてMute期の初のアルバムです。プロデュースはGereth Jonesです。Mute期の作品は、それまでの実験的でカラフルなアレンジではなく、独特で滑らかさとか冷たさを持ったミニマルな曲が多くなってきます。本作でもその傾向は著明で、聴き易いようにも感じるのですが、凝ったところが幾つもあると言うような曲が多いです(正直、この違いを上手く説明出来ない)。多分、プロデューサーの好みかも知れませんが、「新しい」ポストパンクへと進化しているようです。もうポストパンクと言わなくてもいいでしょう。寧ろ、オルタネイティブ・ロックって感じですね。これはこれで面白いです。と言うか、Wireほこの路線を続けていきます。そんなWireの新展開、ちょっと興味が出ますでしょう?それなら、是非とも聴いてみてください❗️ https://youtu.be/5uSCbtorR1E #Wire #TheIdealCoby #MuteRecords #Post-PostPunk #Minimal #AlternativeRock #ColinNewman #GrahamLewis #BruceGilbert #RobertGotobet
Post Punk Mute Records 不明Dr K2
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Wire “It’s Beginning To And Back Again”
またまた出ました、Wireの7枚目のアルバム”IBTABA”こと”It’s Beginning To And Back Again”です。この頃になると、以前の強力なプロデューサーMike Thornからは離れ、Depeche Modeなどで名を馳せているJohn FryerとPaul Kendallと自分達でプロデュースするスタイルになっています。その為か、割とリズムが強調されており、ノリの良い曲調になっています。実はこのアルバム、ライブ用に、以前にリリースされているアルバム”The Ideal Copy”と”A Bell Is A Cup”からの曲を大幅に作り直し、アレンジし直した「新曲」から成るアルバムなんですよ。こう言うやり方が、Wireらしい作品だなと膝を手で打ってしまいます。シングルカットされた”Eardrum Buzz”は英国シングル・チャートにもインしています。このアルバムを出す前に、1988年6月に6万人を収容できるPasadena Rose Bowlで、OMIDやThomas Dolbyと共に、ライブをやっており、その時のアイデアが、このアルバムに反映されたのでしょう。なお、このアルバムをリリースして、次のアルバム”Manscape”をリリースした後の1990年に、DrのRobert Gotobedが抜けてしまいます。その為、WireはWirと言う表記になり、”The First Letter”を出しています。一方で、Robertはeと言うプロジェクトを始動したとかの噂もありました。 それで、本作品ですが、先述の通り、リズムがダンサブルな曲になっていますが、B面は3曲だけと言う長目な曲からなっていたり、サンプラーやシンセをふんだんに使ったアレンジが目立ちます。B1”Illuminated”などはドラムマシン(多分、Roland TR-606と思います)を使っていますし、A4”Public Place”では重厚なシンセの中に、淡麗なアコギのアルペジオとヴォーカルが響くビートレスなアレンジになっています。また、B面は曲の繋ぎもひと工夫してあり、Wireなりのクラブ・ミュージック仕様とも取れる流れになっています。今からでも遅くないので、皆さんもこのアルバムで踊りましょう! https://youtu.be/joc1ojR0T9U #Wire #It’sBeginningToAndBackAgain #MuteRecords #PostPunk #DanceMusic #LiveAlbum #Rework #TheIdealCopy #ABellIsACup
Post Punk Mute Records 不明Dr K2
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Wire “Snakedrill”
もう皆さん、良く知っていると思います、英国の初めから「ポスト・パンク」であった「パンクバンド」Wireのマキシ・シングル”Snakedrill”です。詳しいバイオグラフィーは以前に書いたと思いますので、そちらを参考にしてください。1986年と言うと、時期的には、アルバム”The Ideal Copy”のちょっと前でしようか。1981-1985年の間はWireは、Domeやソロでは活動していましたが、バンドとしたは休業してました。1985年にbeat combo(なんでも、これは1960年代のビートミュージックの比喩らしいです)として再びバンド活動を始めます。それで、Wireは、自分達の曲名をバンド名にしたThe Ex-Lion Tamersを前座にして、彼らがWireの古い曲をカバーして、Wireは古い曲は演らずに新曲だけを演奏するとアナウンスしています。1988年にはWireはPasadenaのスタジアムで6万人の聴衆の前てライブを行い、また1989年にリリースされたライブアルバム”IBTABA (”It's Beginning To And Back Again)”はスタジオ・アルバム”The Ideal Copy”や”A Bell Is a Cup”からの曲をかなり編曲、アレンジし直したテイクから成ります。やはりWireはやる事がニクいですね。その後、1990年にアルバム”Manscape”をリリースした後に、Robert Gotbedが脱退します。その後、Wireは”Wir”と綴りを変えたりしていますし、Robert自身は”e”と言うバンドをやっていたとか。嘘みたいな話なんですが、どうなんでしよう? 話しを戻します。本作品は再始動の頃の音源なのですが、タイトで無駄の無いリズムとギターのリフ、正に初期Wireがレベルアップしたかのような音楽です。この路線は今でも続いていますね。一種のミニマル・ミュージックとして、ロックの名の下に演っていると言えばいいでしようか?Wireらしい曲ですね。B-2にはアカペラのような実験的な曲も入っています。そこら辺に彼らの凄さがあるのではないでしょうか?もし、見かけたら、聴いてみて下さい。 https://youtu.be/bM1AetLXy4s #Wire #Snakedrill #Mute #PostPunk #Maxi-Single #Minimalism #Rock #AnythingIfIt’sNotRock
Post Punk Mute Records 不明。Dr K2
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Depeche Mode “The Singles 81→85”
これは、タイトル通り、初期Depeche Modeの1981年から1985年の間にリリースされたシングルのA 面の曲をコンパイルしたベスト盤のような作品です。各曲に発売日とチャートで最高何位まで行ったか、何と言うアルバムからシングルカットされたかとかもデータとして書いてあります。バイオグラフィーは前回のを参照してください。A面は1981年〜1983年リリースで、軽目のエレ・ポップ(テクノ・ポップ)が、収められており、如何に彼等がアイドル的にも捉えられていたかも分かると思います(ニュー・ロマとの関係か?)。Roland TR-606を使い、3人ともシンセ&ヴォーカル1人と言う特異な編成でデビューし、電子音を使ってポップ・ミュージックの世界でサーヴァイヴしてきたかが分かります。一方、B面は1983年〜1985年リリースの曲なんですが、ちょっと大人びたメローなエレ・ポップが主体で、彼等の変遷を知る上で重要なポイントでもあります。また、ドラムマシンもより生ドラムに近いものが使われています。このアルバムの後、より大人びたアルバム”Black Celebration”がリリースされます(別項目に記載予定)。そんな彼等の変遷を纏めるにはもってこいのアルバムです。しかし、銀色のギラギラしたポスター(?)やジャケ写を見ても、彼等はアイドル的に見られていたんだなと思います。まるで、甘ーい砂糖菓子のように。しかし、MuteのDaniel Millerの先見の明は流石ですね。初期Depeche Modeを知るには良いアルバムでしょう。どうですか?皆さん! A1 “Dreaming Of Me” A2 “New Life” A3 “Just Can't Get Enough” A4 “See You” A5 “Leave In Silence” A6 “Get The Balance Right” A7 “Everything Counts” B1 “Love In Itself” B2 “People Are People” B3 “Master And Servant” B4 “Blasphemous Rumours” B5 “Shake The Disease” B6 “It's Called A Heart” A3 “Just Can't Get Enough” https://youtu.be/ffM9m3XaL-4?si=kcjpSljaTvbhPsHm [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLjuSvcWFYc6ojC4eLPRC3D4ZqIjD1OeTB&si=dq8UeP_8GNrGv-MP #DepecheMode #TheSingles81→85 #MuteRecords #SynthPop #ElectroPop #SingleCut #SelfCompilationAlbum #Synthesizers #Vocal #RolandTR-606 #AlanWilder #AndrewFletcher #DavidGahan #MartinGore #VinceClarke
Techno Pop / Electro Pop Mute Records 不明Dr K2
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Depeche Mode “Black Celebration”
今や推しに押されぬ国際的に人気がありますが、何故か日本ではそれ程評価されていないDepeche Modeの単独スタジオアルバムとしては5枚目に当たる作品”Black Celebration”の登場です。この時期のメンバーはAndrew Fletcher, Dave Gahan, Martin L. Gore及びAlan Wilderの4人です。バイオグラフィーは以前に書きましたので、省略しますが、本作品や次のアルバム”Music For The Masses”辺りで、段々と世界的な評価をされるようになってきたと言われています。確かに、単なる(アイドル)シンセ・バンドからは脱却し、メローな曲調やエレピも使用した、極上のポップ・ミュージックに昇華されています。時に聞こえるドラムはAlanが叩いているのか?それともLinn Drumを使っているのか?は分かりませんが、ドラムマシンのビート感もタイトになっており、何よりも、Martinの作曲能力とDaveの歌唱力から独自の翳りのある曲調が完成形に近づいており、聴けば一発で分かる音楽になっています。また、歌詞も10代の頃に感じる絶望感と関係しており、その意味で一皮剥けたと言って良いでしょう。音の面でも、その翳りのある音はAlanによるモノらしいです。恐らく、彼等は単なるシンセ・バンド(インダストリアル・ポップ・バンド)であり続けることに飽きたのでは?と推測します。この作品はファンの間でも余り評価されてはいないようですが、エレ・ポップとかどうかを別にして聴き直してみると、一級品のポップ・ミュージックとして聴取することが可能ですね。そんな彼等のポップ・ミュージックをどうぞお聴き下さい♪ A1 “Black Celebration” A2 “Fly On The Windscreen - Final” A3 “A Question Of Lust” A4 “Sometimes” A5 “It Doesn't Matter Two” B1 “A Question Of Time” B2 “Stripped” B3 “Here Is The House” B4 “World Full Of Nothing” B5 “Dressed In Black” B6 “New Dress” B5 “Dressed In Black” https://youtu.be/b4LxelkqUnk?si=tKfkj4HGIr5iJwXm [full album & α] https://youtube.com/playlist?list=PLx3yLVvQp0FE5LtDWDzxjKeS2ghd0WJ86&si=aHwo9C8xVjqxmJTu #DepecheMode #BlackCelebration #MuteRecords #PopMusic #Piano #SynthPop #ElectroPop #Synthesizers #Vocal #AndrewFletcher #DaveGahan #MartinGore #AlanWilder
Experimental Pop Mute Records 不明Dr K2
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Diamanda Galás “Saint of the Pit”
またまた来ました、暗黒の歌姫Diamanda Galásです。バイオグラフィーは前回のを参照して下さい。6枚目に当たる今回、彼女は、Soprano & Bass Vocals, Organ, Synthesizerを担当しています。そして、なんと!!F.M. Einheitが、チェーン(A2)とドラム(B2)で参加しています。初っ端からハモンド・オルガンの荘厳な響きから始まり、中東風のメロディを思わせるヴォーカリゼーションに突入していきます。そこに多重録音された囁き声が絡み、同時にバックの電子音も盛り上げていきます。囁き声から高音域のソプラノ・ヴォイスまで巧みに操る凄まじさは、彼女の十八番としても、ヴォイスだけで構築する才能にも恵まれているようです。B面は電子ピアノの弾き語りのようです。B2では彼女の高周波ヴォイスが空間を切り裂き、F.M. Einheitのドラムも非常に効果的に使われています。純粋と卑属、天使と悪魔、天明と暗黒、その間を往復する音楽だと確信しました。また、このアルバムはAIDSで亡くなった彼女の兄弟にして良き競演者であったPhilip-Dimitri Galásに捧げられており、この時期の三部作”The Divine Punishment”(1986), “Saint of the Pit” (1986)と”You Must Be Certain of the Devil” (1988)は”Masque of the Red Death”と言われて、特にAIDSに関するテーマであるようです。そんな事情を知らなくても、本作品は素晴らしい出来映えとなっています。皆さんも聴いてみてください。本作品では、Diamanda GalásはSoprano-Vo, Bass-Vo, Hammond Organ, Synthも担当しています。 A1 “La Trezième Revient = The Thirteenth Return” A2 “E Ξeaóy Me = Deliver Me” A3 “L'Heautontimoroumenos (1857) = Self-Tormentor” B1 “Artémis (1854)” B2 “Cris D'Aveugle (1873) = Blind Man's Cry” B1 “Artémis (1854)” https://youtu.be/LaODaBgKip4?si=Ms710Tuj5jsrjkU6 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLpvnG3kUw8ORahG9xZQvPtNfRSLReoe9Y&si=4YVBKfV2zA6Mqw2Z #DiamandaGalás #SaintofthePit #Vocalization #Avant-Garde #Experimental #MuteRecords #5ThAlbum #Trilogy #MasqueOfTheRedDeath #F.M.Einheit #Philip-DimitriGalás #AIDS #SopranoVocals #BassVocals #HammondOrgans #Synthesizers
Experimental / Vocalization Mute Records 不明Dr K2