V.A. “Flowmotion”

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80年代初頭の英国の実験・電子音楽のコンピの一つが、今回、紹介する”Flowmotion”で、副題に”An Album of Contemporary and Electronic Music”と題されています。参加者はChris & CoseyやEyeless In Gazaを筆頭にLegendary Pink DotsやDavid JackmanやColin Potterの名前も見られ、中々渋いセレクトだと思いますね。それぞれの曲を紹介していきましよう。A1はChris & Cosey。乱打されるドラムマシンと浮遊するようなヴォイスから成るトライバルな曲。A2はT.L.A. (Those Little Aliens)。繊細な鈴の音(?)に誘われる、非常に個人的で詩的な曲。逆回転やシンバルの音あり。A3とA4はEyeless In Gaza。彼等の曲は一発で分かるPeter BeckerのリリカルなバックトラックとMartyn Batesの囁き。A4は寧ろアコースティック!? A5は何と! David Jackman ❗️カシオトーンを使ったミニマルな曲(DD.Recordsの鎌田忠くんの作品を思い出しました)をやってる。A6とB1はIan Boddy。割とはっきりしたリズムにキラキラしたシーケンスにヘビーな低音。Insane musicの作品っぽい。A7は皆んな大好きLegendary Pink Dots。簡素なベースラインにEdward Ka-Spelのヴォーカルが乗る、レトロ・フューチャーな曲。B2はPaul Nagle。ポロポロとしたエレビに導かれる、非常にリリカルな泣きのシンセが入ってくる曲。B3はCarl Matthews。如何にもなMoogの重厚なシンセがグルグルなシーケンスで唸るジャーマン・ロックな曲。ダイナミック!B4は何と! 今や英国を代表する音響エンジニアのColin Potter❗️ミニマルなシーケンスに妖艶なメロディが絡む、彼らしい優雅な曲(って言うか、彼はこんなことやってたんだ!と驚き)。こちらの方がChris & Coseyっぽい(笑)。
本コンピは、通して聴いてみると、実験音楽と言うよりも電子音楽であるように思います。1982年がこの手の音楽にとって重要な年であったのでは?と思います。もし,中古レコ屋で見つけたら、即買いですね。

David Jackman “Do The Dog”
https://youtu.be/XOvBW0WjmTM

Eyeless In Gaza “Through Eastfield”
https://youtu.be/9zPKa7vXuwo

Colin Potter “Rooftops”
https://youtu.be/u3F-wyi0-lc

Carl Matthews “As Above, So Below”
https://youtu.be/Vg07-iEThy4

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