Mike Oldfield “Tubular Bells”

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もうベタなんですが、暫く聴いていなかったので、取り上げます。Mike Oldfieldの”Tubular Bells”です。あの映画「エクソシスト」にも使われた、彼のファーストアルバムです。先ずは簡単にバイオグラフィーを(と言いながらいつも長くなるんですが、、、)。1967年に姉のSally OldfieldとフォークデュオThe Sallyangieを結成し、アルバム1枚出して解散してます。Londonでのセッション活動で、Kevin Ayersらと知り合い、Kevinの結成したバンド”The Whole Worldでベースを担当。1970年、1971年にアルバムを2枚出して、バンドは解散しています。その後、音楽理論をDavid Bedfordに習い,1973年5月に、Sir Richard Charles Nicholas Bransonが立ち上げたVirgin Recorddの第一弾として、本作品”Tubular Bells”をリリースしました。映画「エクソシスト」にも本作品の一部が使われたこともあって、英国で大人気となります。1974年に”Hergest Ridge”、1975年に ”Ommadawn”を出しますが、成功による重圧から一時療養生活をしてます。1978年に”Incantations (呪文)”でカムバックしてツアーとかも精力的にこなしていきます。1980年代になると、時代の変化(主にレーベルの変化)に合わせて,ポップ寄りの作品を発表するようになってきます。例えば、Maggie ReillyがVoの”Moonlight Shadow” (“Crisis”に収録)などです。1990年代から現時点までは、”Tubular Bells”の続編を2枚のアルバムとして制作しており、未だ現役で活動しています。ザックリ言うとこのような経歴です。
それで、本作品ですが、Mikeのソロデビュー作でもあり、同時に大ヒットアルバムでもあります。2400回もダビングを重ねたスタジオ盤であり、当時としては他に類を見ない作品です。ドラムやコーラスは他のミュージシャンにも頼んでいますが、弦楽器や鍵盤楽器は基本的にはMike一人で演奏しています。一人でやっていることもあって、非常にリリカルで内省的な内容で、一つの物語りのようにも聴くことも可能ですね。片面に1曲ずつと長尺の曲ですが、割と素直に聴けてしまえる多面性もあります。なので、聴く度に,新たな発見のあるアルバムですね。これでドラムがもう少し入っていなら?とも思いますが、やはりドラムレス(勿論ドラムが入っているパートもある)だからこそ聴けるのもまた事実ですので、これはこれで良かったのかなとも思います。いずれにしろ、スタジオでの多重録音なので、宅録派の私にはシックリきますね。貴方もこんな音楽、如何でしょう?

https://youtu.be/bv_4sZCLlr0

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