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Abwärts “Der Westen Ist Einsam”
以前にもちょっとだけ書きましたが、Einstürzende NeubautenのメンバーであるF.M.EinheitとMark Chungが在籍していたバンドと言えば、ハンブルクのAbwärts (「アブヴェルツ」と読むか?)です。Abwärtsに関しても,中々情報が無いのですが、NDWの中では比較的知られたバンドとの認識です。「急降下」と名付けられたバンドの元々のメンバーは、Mark Chung (B), Axel Dill (Dr), Frank Z (G, Vo), F.M.Einheit (Kbd, Perc), Margitta Haberland (Violin)の5人組で、結成は1979年です。Margittaが抜け、また前述の2人も本作品以降に抜けた後も、メンバーの補充や脱退を繰り返して、何と、現在もバンドは継続されているみたいです。ビックリしました。NDWの最盛期にはパンクからポスト・パンクへの綱渡しをした重要なバンドで、元々は独逸のレーベルZickZackよりシングル”Computerstaat”をリリースし、その後1980年にファーストアルバム(これも後々に紹介します)をリリースしていますが、本作品はセカンドアルバムで、大手のMercury Recordsからのリリースとなっています。独逸語が分からないので、今のところ、この位の情報しかありません(すまん!)。
それで本作品ですが、確かに激しいバンドサウンドではあるのですが、パンクとも違いますし、どちらかと言うと時代的にはポスト・パンクに相当するかと思います。Dryでタイトなドラムとドライブするベースラインが曲の殆どの骨格を作り、そこに金属質なギターの簡素なラフやキーボード(シンセかな?)のノイズ音やフレーズが顔を出すと言う音構造からなっており、曲によってはリズムボックスも併用しています。時にデッドで性急なリズムも聴くことも可能で、ヴォーカルスタイルもポスト・パンクっぽいですね。B面の2曲ではF.M.Einheitがヴォーカルをとる曲もあります(スローな曲”Deprimiert”と”Tierlieb”)。曲の片隅にちょっとだけユーモアのあるアレンジもNDWっぽいですね。そんなAbwärtsも聴いてみてはどうでしょうか?
A1 “Beim Erstenmal Tut's Immer Weh” (3:08)
A2 “Papier” (1:43)
A3 “Stein” (3:39)
A4 “Das Wort Zum Sonntag” (4:45)
A5 “Aus Einem Gartenhaus” (3:24)
B1 “Agent” (2:27)
B2 “Deprimiert” (2:27)
B3 “Sei Froh” (3:38)
B4 “Tierlieb” (3:22)
B5 “Affentanz” (3:00)
https://youtu.be/oZ1IkwbXgJQ?si=5EgGACQrTBPbf7wC
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lCiYB7b4yS0sHpGTUf4Mje4SfnnGiPI5I&si=lVZySzCwt1nrr_Ku
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