Angenieux RETROFOCUS TYPE R1 35/2.5 そっくりさん!

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P. Angenieux Paris RETROFOCUS TYPE R1 35mm f2.5 未だ人気のレンズですが、以前の倍ぐらいの10万円近い値段で取引されるのを見ていると、再購入は不可能に近くなったので、国産レンズにレンズ構成そっくりさんを探しました。
KONICA Hexanon AR 28mm/f3.5、35mm/f2.8 です。
デジタルカメラが普及するまでは、高解像度、高コントラスト、俗に言う切れの良いレンズが良いレンズだと思っていました。
現代の切れの良いレンズばかり見ていると、何処のメーカーで撮っても差がなく見分けが出来なくなりました。
レンズの個性の消失です。昔は、このレンズでしか撮れない描写という物があったのですが、その内一つが TYPE R1では無いでしょうか ……… 独特のベールに包まれた描写は、捨ててから気が付いた次第です。
独特のベールに包まれた描写は、KONICA Hexanonでも感じることが出来ます。
TYPE R1とは硝材とコーティングの違いから、ややコントラスト高めで現代的な描写に近い写りのレンズです。

TYPE R1は、レンズ構成の重要さを感じさせてくれるレンズです。テッサー型のレンズの先頭に、大きな凹メニスカスレンズを配置し、各方向から入射する主光線の角度を平行に近付け、その画角に相当する焦点よりも実際の焦点の位置を後ろ側に移動してあります。バックフォーカスが得られることで、広角レンズが苦手だった1眼レフ市場が活気を帯び、日本のカメラ産業にも多大な影響を及ぼしたレンズだと思います。そっくりさんが各社から多数発売されたのも頷けます。

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