月報 キング 1967〜1969年

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キング・レコードの月報1967年〜1969年分です。

67年1月号には指揮者クラウディオ・アバドのデビュー盤(ウィーン・フィルとのベートーヴェン第7交響曲)が紹介されていますが、この時点で既に大きな注目を集めていたのが判ります。

67年8月号にはプロコル・ハルムの「青い影」が掲載されています。
この曲については、モノ日記でも音楽的ルーツ等を探っていますので、よろしければ御覧になってください。
https://muuseo.com/chirolin_band/diaries/2

67年10月号には、寺内タケシとバニーズによる「レッツ・ゴー運命」の登場です。先日お亡くなりになられましたが、寺内さんの長いキャリアの中でもひとつの頂点となるアルバムだったのではないかと思います。

ピンキーとキラーズのデビュー曲「恋の季節」は意外とひっそりと登場しています。(68年7月20日臨発)

68年10月号にはA&MのCTIシリーズ(Creed Taylor Incorporated)が大きくとりあげられています。ウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法など、かなり話題になりました。

ビリー・バンバンのデビュー盤「白いブランコ」は69年2月号に掲載されています。

69年10月号にはストーンズの「ホンキー・トンク・ウィメン」が紹介されています。(69年8月20日発売)
ファンの方には怒られてしまいそうですが、ストーンズはビートルズが「サージェント・ペパーズ〜」を出せば「サタニック・マジェスティーズ」を出す、ビートルズが「All You Need Is Love」を出せば「We Love You」を出す等、いつも後を追っているバンドと思っていました。が、「ホンキー・トンク・ウィメン」が出た時は「完全に負けたな」と感じました。この時代のビートルズは方向性を見失ってヘロヘロ状態(と私は感じていました)だったのに対し、ストーンズは自分たちのアイデンティティをしっかり確立していたからです。何よりも音楽が完璧にロックンロールしていました。ビートルズのことを悪く言いたくはないのですが、隙だらけの「ゲット・バック」などよりずっと良いと認めざるを得なかった1枚でした。実は少し前の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」辺りから「おっ」とは感じていたのですが……

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