ALFINAR 38mm F3.5

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オランダのOld DelftがスイスのAlpaカメラ向けに供給した準広角レンズです。製造数は600本ほどと言われています。かなりレアな割には人気がなく,市場ではそのレア度に比して比較的安価で流通しています。

典型的なtessarタイプの構成で非常に小さなレンズです。レトロフォーカスタイプにしないでバックフォーカスを維持したまま焦点距離を38mmまで短くしたというOld Delftの意地(?)が込められています。

この個体はマウント部のカメラに固定する爪がアルミ部材から一体で削り出されています。マウント部分に爪がネジで固定されているのがAlpaマウントの一般的なスタイルです。この個体のようなスタイルのマウントはごく少数の初期のAplaカメラ(マウントが異なる)用のレンズ以外では見たことがありません。なぜ,この個体が古い時代のAlpaカメラのマウントと同様のつくりで生産されたのか,つまり,アルミから一体で爪も削り出されているマウントがついているのかは謎です。

#レンズ #MF #Old_Delft #Alpa #38mm #F3.5 #広角 #標準 #単焦点

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    Fortune Lens

    2022/01/15 - 編集済み

    多分、本体にねじ込みの厚みが確保できないので、一体化すればレンズの長さを短く出来て、フランジバックを合わせることが出来たのではと、推測します。

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      MOR

      2022/01/16

      なるほど。レンズ工作をされるので中身のイメージをお持ちになれるのですね。すばらしいです。

      たぶんできることを全てやってギリギリの限界まで頑張った設計なのだろうと思ってます。40mmじゃなくて38mmというちょっと半端な焦点距離もギリギリ感を出してますし。一眼レフとしてはフランジバック がとても短いAlpaカメラ用であるために焦点距離を短くできた,というのもありそうです。

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      Fortune Lens

      2022/01/16

      アルパ使い難いカメラだけれど、アルパ用に集められたレンズは、
      どれも個性的で、魅力たっぷりですね!

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      MOR

      2022/01/16

      はい。そうなんです。泥沼の中の泥沼にずぶずぶはまってしまいます。

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      Fortune Lens

      2022/01/16


      今日は久しぶりに暖かいので、マクロスイターを持って、
      散歩に出掛けよう ………

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