MC ROKKOR-PF 58mm F1.4

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 MC ROKKOR-PF 58mm F1.4には距離環のローレットがフラットな意匠の前期型と,アーチ型になっている後期型がありますが,この個体は後期型です。発売は1968年頃のようです。前期型からは2年でモデルチェンジしています。アクロマチックコーティング(AC)によるコーティングのやわらかい感じは最初期のAUTO ROKKORがいちばん顕著で,その次にMCの前期型,そしてMCの後期型という順番に解像度重視にシフトしていくようです。それでも,この後期型でも十分にやわらかいと思いますし,解像度とのバランスもとれているのだと思います。

 新宿クラシックカメラ博のジャンク箱から救出してきた個体です。明るいけれども焦点距離が長く,寄れないのはいかにも昔風味の設計です。ACは剥がれやすいということですが,緑のロッコールと呼ばれるACによる緑色のコーティングはまだ残っています。距離環や絞り環は普通に使えるので(多少のトルクむらはしょうがないものとして),実用上の問題はありません。

 このレンズによる作例は
https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/MC%20ROKKOR-PF%2058mm%20F1.4
に置いています。

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