smc PENTAX-FA 50mm F1.4

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 ペンタックスの標準レンズです。50mm F1.4という標準の中の標準ともいえるスペックのレンズですが,このレンズの起源は,前回の東京オリンピックが開催された年から1年ほどした1965年にリリースされたSuper Takumar 1:1.4/50まで遡ります。初期のSuper Takumar 1:1.4/50は6群8枚構成でしたが,その後に登場した改良版からは6群7枚構成の変形ダブルガウス(ウルトロン)型となり,FA 50mm F1.4に至るまで基本的な設計思想は変わっていません。もちろん,ガラスの組成が変わったり,コーティングやフォーカシングシステムの違いにあわせて少しずつ変化していることは間違いありません。

 オートフォーカスのフィルムカメラ時代のペンタックスレンズは距離環のトルクはスカスカだし,全体にプラスチッキーな感じだし,チープ感全開でしたが,このレンズもその例に漏れないいささか残念な仕様です。マニュアルフォーカスカメラ時代のMレンズやAレンズの方がレンズとしての存在感があったように思います。

 設計が古いレンズならでは,というような典型的な昔風味の写りです。開放ではとても甘く,ピントの山がよくわからないくらいです。f2.8あたりまで絞ると画面中央の解像度があがり,f5.6まで絞れば画面全体で解像感が感じられる描写になります。オートフォーカスが使えますが,光学系から言っても,写りから言っても完璧にオールドレンズの範疇に入るレンズです。

 このレンズによる作例をhttps://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/smc%20PENTAX-FA%2050mm%20F1.4
に置いています。

#レンズ #AF #smc_PENTAX-FA #PK #PKAF #Pentax #50mm #F1.4 #標準 #単焦点

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    はるさめ

    2021/06/09

    こんばんは、作例拝見しました😊懐かしい感じのする色合いに撮れるのですね!

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    MOR

    2021/06/09 - 編集済み

    コメントありがとうございます。はい,開放ではピントが来てないんじゃないか,というくらい甘いし,色収差も派手にでる昔風味のレンズです。現行品として普通に販売されていますが,たぶん基本設計が1960年代のままなので,現役のオールドレンズ みたいな立ち位置なのだと思っています。オートフォーカスで新品で買えるオールドレンズなんてちょっと他にはないように思うのです。

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      はるさめ

      2021/06/23

      現役のオールドレンズってなんだかいいですね。AF使えて昔っぽい写真がとれる新品レンズ、魅力的です!

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