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Sigma 85mm F1.4 DG DN | Art
SigmaのArtシリーズのレンズのなかの1本です。一眼レフ用のDG HSMからミラーレス一眼にあわせた設計になって,2020年8月に登場しました。 DG HSM時代は手振れ補正が入っていましたが,このモデルは小型化の代償としてなのか,手振れ補正ははいっていません。肥大化するArtシリーズにあっては,意外にも小型軽量を目指したと思われます。イマドキのレンズらしくAFも速く,AFのモーター音も聞こえません。 中古であれば10万円を大きく下回る金額で取引されていますが,その性能を考えると不当に安い価格だと思います。個人的には中古が安いことはうれしいことで,だからこそ調達することができた,とも言えるのでなんとも微妙なところです。Sony純正と比較すると,明らかにSigmaのほうがコストパフォーマンス高いといえると思います。もちろん,連写速度の制限など非純正であることのデメリットはあるのですが,超高速連写が必要でないような写真を撮っている人には十分すぎる性能だと思います。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/85mm%20F1.4%20DG%20DN%20%7C%20Art に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #Sigma #85mm #F1.4 #望遠 #単焦点
AFレンズ Sony E SigmaMOR
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EF-M 32mm F1.4 STM
2018年9月に登場したおそらくEF-M最後になるであろうレンズです。プロ向けのLレンズに匹敵する光学性能という触れ込みです。このレンズが登場した時はすでにRFマウントのミラーレス一眼カメラ(EOS R)が発表されていました。RFマウントが登場してもはやEF-Mは終わった,と多くの人が思ったタイミングでリリースされました。おそらくCanonのなかではRFとは関係なく開発されていて,最終段階にあったためRF登場後であっても市場に投入されたのだと想像します。 しかし,このレンズの後,EF-Mレンズは5年以上経過しても新しいレンズが登場するという噂さえも聞こえてこないので,おそらく,CanonのなかでEF-Mシステムは,レンズ,カメラともに完全にその役目を終えている,と考えるのが妥当だと思われます。RFマウントでAPS-CフォーマットのカメラであるR7, R10, R50もリリースされ,APS-C用のRF-Sレンズも登場しているのでEF-Mはもう終わったと考えるべきでしょう。 私の記憶では,CanonはAPS-Cサイズのイメージサークルをもつレンズに対してはLレンズを一つもリリースしてこなかった,と思います。Lレンズに匹敵するという触れ込みで登場した32mm F1.4は,EF-Mシステムの有終の美を飾るレンズと言えるかもしれません。 実際,よく写りますし,EOS M6 Mark IIの高画素にも十分に対応できる解像度があります。現代的な意味でとてもよくできたレンズだと思います。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2032mm%20F1.4%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #32mm #F1.4 #標準 #単焦点
AFレンズ EF-M CanonMOR
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LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
2013年11月にLumix DMC-GM1とともに登場したレンズです。GM1用の小型で軽量なキットレンズとしてセットで使われることを想定して開発されたと考えられます。沈胴式でレンズ収納時は厚さ1インチ(=25.5mm)にも満たないコンパクトさです。厚さを約24mmに抑えたのはアメリカで販売するときに1インチより薄い,ということをアピールしようとしたからでしょうか(考えすぎかな?)。 質量は100gをはるかに下回ります。このレンズを装着したDMC-GM1は300g足らず(スペック上は約274g)ですから,下手なコンデジよりも軽いのです。例えばPanasonicの1インチセンサーのコンパクトデジタルカメラのDMC-LX9は24-72mmのズームレンズ付きで310gですから,GM1の軽さは際立っています。望遠端が少し短いものの,レンズ交換式でこの軽さは驚異的で,その軽さにLumix G 12-32mmが大きく貢献していることは間違いありません。 レンズを繰り出してもそれほど長くなるわけでもなく,コンパクトなままです。コンパクトなのに広角端を12mm (35mm判換算24mm)としたことはPanasonicの見識だと個人的には思います。小さくするなら広角端を14mmにしたほうが設計はずっとラクだったはずですが,それをあえて12mmからのズームとしたというのはある種のこだわりだったのだと思います。そういうこだわりが感じられるモノがとても好きです。 このくらいコンパクトだといろいろなところに設計上の無理がでてきてどこか破綻するところがありそうなものですが,さすがに現代の設計だけあってバランスよく設計されています。というか,むしろよく写るレンズだと思います。レンズにおける軽薄は正義だということを主張するレンズです。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/LUMIX%20G%20VARIO%2012-32mm%2FF3.5-5.6%20ASPH.%2FMEGA%20O.I.S. に置いています。 #レンズ #AF #m4/3 #MFT #Panasonic #12-32mm #F3.5-5.6 #H-FS12032 #標準 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ MFT PanasonicMOR
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M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
2010年4月にOlympusから発売されたマイクロフォーサーズ(MFT)規格の超広角ズームレンズです。一眼レフのフォーサーズ規格でも同様のスペックのレンズがありましたが,それをベースにMFTに手直ししたものと思われます。そうは言ってもフランジバック が全然違う一眼レフとミーレス一丸ではレンズの設計は根本的に違うものになって当然で,実際,構成するレンズの枚数からして違います(MFT用のM.ZUIKOのほうが1群1枚少ない)。前のモデルとの共通点はスペックだけ,ということだと思います。 広角域はフランジバックが短いミラーレス一眼が一眼レフに比べて圧倒的に有利ですが,加えてセンサーサイズが小さいので非常に小型・軽量なレンズが実現できます。この超広角ズームも35mm判換算で16-36mmという超広角なのに150gちょっとしかありません。センサーが小さく焦点距離が短いのでボケの量は少ないですが,超広角ならパンフォーカスでどんどんシャッターを切れば良い,という考えなので,個人的にはMFTと超広角は相性がよい,と思っています。 実際,どこにフォーカスが来てもピントはあってしまうのでフレーミングだけしてシャッターを切ればOKです。けっして高価(で高性能)なレンズとはいえませんが,写りは十分ですし,標準ズームに追加してもう1本持っていくことが苦痛ではない,というのは重要です。フルサイズのカメラを持っていけないときでも,気軽に交換レンズを複数持ってでかけられるのはマイクロフォーサーズの特権だと思います。 ただし,最近はMFTでもカメラ本体が巨大化しているので,荷物を少なくしたいときには,中古で調達したLumix GM5の一択になってしまっているのが残念です。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/M.ZUIKO%20DIGITAL%20ED%209-18mm%20F4.0-5.6 に置いています。 #レンズ #AF #m4/3 #MFT #Olympus #9-18mm #F4-5.6 #広角 #ズーム
AFレンズ MFT OlympusMOR
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smc PENTAX-DA 1:2.8 14mm ED [IF]
PentaxのAPS-Cセンサー用の超広角レンズです。発売時にはPentaxの超広角短焦点レンズとしては,もっとも広角でもっとも明るいレンズでした。 DA 14mm F2.8は2004年6月に発売されているので,デジタル一眼レフが本格的に普及し始めた頃の超広角レンズということになります。smc PENTAX-DAシリーズのレンズはデジタル一眼レフに対応した高解像度のレンズという位置付けですが,当時のカメラのセンサー画素数を考えると2020年代のレンズと比較するのはちょっと可愛そうです。2004年はPentaxからはAPS-Cサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフとしては2世代目,610万画素の*istDSが市場に投入された年です。 APS-C専用の単焦点レンズとしては大きく重く,その後,2013年に登場したHD PENTAX-DA 15mm F4 ED AL Limitedが1段暗いものの小さく軽く,コーティングも進化していてDA 14mm F2.8の立ち位置は微妙になりました。さらに,2021年には35mm判換算21mmの画角としてはフルサイズ用のHD PENTAX-D FA 21mm F2.4 ED Limited DC WRが登場したことで,もっとも明るい単焦点レンズの座を明け渡すことになりました。 DA 14mm F2.8は大きく重い,ということに加えて,手持ちのAPS-CカメラがK-7で,ファインダーのキレがイマイチであったため超広角ではピントがつかみにくく,あまり持ち出しませんでした。本当はカメラのせいじゃなくて,横着だっただけなのですが。 さすがに古い時代のレンズらしく開放は甘いですが,当然のように絞れば普通に写ります。このレンズが登場した当時はこれが普通でしたし,特に不満もありませんでしたが,2020年代の開放からカリカリに解像するレンズばかり見ているとずいぶんと見劣りします。とはいえ,PKマウントのAPS-C用レンズとしては他に代わるものがありませんから,文句を言わずに使う,が正しいのだと思っています。 #レンズ #AF #smc_PENTAX-DA #PK #PKAF #Pentax #14mm #F2.8 #広角 #単焦点
AFレンズ PKAF PentaxMOR
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Tamron 80-210mm F4.5-5.6
TamronのModel 278Dです。20世紀の最後くらいに発売されたレンズだと思われます。まだこの頃はTamronもPentaxマウントのレンズを作っていました。重さがたったの281gという軽い望遠ズームです。望遠端が200mmではなく210mm,広角端が70mmではなく80mmで,最初からニッチ狙いかと思わず邪推してしまう微妙なスペックです。 21世紀に入ってカメラがデジタル化して,等倍で見るとレンズの解像度がとても気になり出した頃のレンズです。21世紀のはじめごろにPentaxのFAスターレンズが次々にディスコンになっていましたが,FA 85mm F1.4がついにティスコンになるという話を聞いtあわてて中野のフジヤカメラに走ってなけなしの小遣いをはたいて流通在庫を確保しました。そのときに,売り場に新品なのに2000円くらいで山積みされていたのがこのTamronの278Dでした。 85mm F1.4を買うつもりで来ているので金銭感覚が麻痺していますから2000円なら激安だよな,と思ってなぜか勢いでいっしょに購入したように記憶しています。実際,いくらなんでも2000円は安すぎるというか,もはや根がついていないのと同然でした。お店の人になぜこんなに安いのか聞いたら,デジタル時代になったのでフィルム時代の甘いレンズは売れないからだ,という説明でした。安いのでとりあえず買っとけ,とそのときは思って買ったと記憶しています。 しかし,予想通り,その後,一回も使った記憶がありません。実際,使っていないんだと思います。最近,防湿庫から発掘されました。15年以上経過しているため,ゴムのローレットは加水分解で白くなっています。実用上の不都合は何もないのですが,いかにも放置されていた感が満載の外観です。レンズ構成も単純で,プラスチックの鏡筒ということもあって驚くほど軽量です。言い換えればチープ感が全力で漂っている,ということですが,これはこれで旅行に持っていくというような目的には十分であるように思います。 #レンズ #AF #Tamron #PKAF #PK #80-210mm #F4.5-5.6 #望遠 #ズーム
AFレンズ PKAF TamronMOR
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smc PENTAX-F 1:2.8 100mm MACRO
1984年末に登場したミノルタのα7000は本格的なAFを備えた一眼レフシステムとして業界をひっくり返すほどの衝撃を持って迎えられました。他社は全て,ミノルタを追う立場となり,Pentaxも総力を結集し,ミノルタに遅れること約2年,1987年に最初のAFフィルムカメラであるSFXを世に送ります。SFXではそれ以前のMFレンズ用の自動露出に対応したKAマウントに上位互換なKAFマウントを採用します。これにあわせてPentax-Fレンズシリーズを展開しました。 1991年にはAF第二世代モデルであるZ-10が登場し,マウントもKAF2に,レンズもPentax-FAシリーズに刷新されます。そのため,Fレンズは5年ほどの短命に終わってしまいます。 smc Pentax-F 100mm F2.8 MacroはFシリーズレンズとしてPentax最初の100mm等倍マクロです。生産期間はFレンズが展開された1987年から1991年までであったために,意外にもレアです。前世代のAEに対応したsmc Pentax-A 100mm F2.8 Macroが希少性ゆえに中古市場ではかなり高価で取引されています。しかし,どういうわけかF 100mm F2.8 Macroは同様に希少であるにもかかわらず,その希少性は価格にまったく反映されていません。 これは,AFをアピールするあまり,非常に狭い幅のMF用距離環が鏡筒先端にとりつけられており,いまひとつ高級感が感じられない鏡筒のデザイン(作りは決して悪くないのに),見た目以上に重いことなどネガティブな要素が多いことが原因ではないか,と想像します。 100mm F2.8の等倍マクロはAレンズから登場し,FレンズでAF化されるとともに光学設計も変更されています。その後,FA, D-FAへと時代とともに同スペックのレンズは変遷していきますが基本設計はFレンズのままです。その意味では,PentaxとしてはFレンズにおいて100mm F2.8 Macroはひとつの完成形であったのかもしれません。 この個体をいつ,どこで入手したのかまったく記憶にありません。おそらく,中古店でとても安い値段で投げ売りされていたことに惹かれて思わず買ったのに違いありません。当然のように,このレンズで何を撮ったのか,これといった記憶もありません。防湿庫の奥から発掘されて,そういえばこのレンズを買ったよな,ということだけを思い出しました。 Muuseoに展示するためにレンズの来歴を調べてみて,意外なレンズの背景を知ることとなりました。もはや写真を撮るという目的からは大幅に外れていますが,これはこれで楽しいかな,と。 #レンズ #AF #smc_PENTAX-F #PK #PKAF #Pentax #100mm #F2.8 #望遠 #単焦点 #マクロ
AFレンズ PKAF PentaxMOR
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smc PENTAX-D FA 50mm F2.8 MACRO
Pentaxのデジタル,かつ,フルサイズ対応のマクロレンズです。2004年10月頃の発売だと思われます。Pentaxのフルサイズの一眼レフカメラは2016年4月発売のPentax K-1が最初のモデルですので,50mmマクロがなぜデジタル対応のフルサイズ向けとして,しかも2004年と云うかなりはやい時期に発売されたのか,謎です。2009年にはフルサイズ対応のデジタル向けマクロレンズであるD FA 10mm F2.8 macroも発売されていますが,いずれにしても2015年のCP+でK-1のプロトタイプが発表されるまで,フルサイズのセンサーを搭載したPentaxの一眼レフカメラはオフィシャルには存在しませんでした。 フルサイズセンサーのカメラの開発についてはMZ-S (フィルム一眼レフ)ベースの600万画素 のセンサーをもつカメラが2000年のフォトキナで発表されていますが,あまりにも高価になりすぎるという理由で2000年10月には開発自体の中止が発表されています。それにもかかわらずフルサイズ対応のマクロレンズを市場に投入してきた,ということはたぶん,フルサイズセンサーの一眼レフカメラの発売を真剣に考えていたのだと思われます。しかし,2008年にはHOYAに吸収合併され,さらにはカメラ部門のみが2011年10月にリコーに買収されて経営が迷走します。HOYAが欲しかったのはカメラ事業ではなかったはずで,リコーがPentaxのカメラ事業を買収したことは伝統あるPentaxのカメラ事業を生きながらえさせることにつながったため,結果としてよかったと思いますが,2000年代後半のPentaxはフルサイズの一眼レフどころではなかったことは容易に想像できます。 そんななかで将来のフルサイズ・デジタル一眼レフカメラを見据えてリリースされたこの50mm F2.8マクロにはPentaxの意地を感じさせるレンズだと思います。2022年時点で発売から既に17年近くが経過していますが,まだ現行モデルとして現役です。 小型軽量でありながら等倍撮影が可能で,近接から無限遠まで安定した性能のフローティングシステムの採用,AFの合焦後にMFが可能なクイックシフト・フォーカス・システム,ピント位置を固定するためのフォーカスクランプといった,多くの機能が盛りこまれており,開発時のPentaxの意気込みが感じられます。Aポジションつきの絞り環も装備されているので古いフィルムカメラでも使えます。というよりも,2016年にK-1が発売されるまでは,むしろ,フルサイズのイメージサークルを活かせるのはフィルムカメラしかありませんでした。 とても小さく軽いにもかかわらず19.5cmの最短撮影距離で等倍撮影ができますが,レンズが大幅に繰り出すため,被写体とレンズ先端の距離は5cmほどになります。フードが付属していますが,19.5cmまで寄るとレンズ前玉がフード先端とほぼ同じ面まで繰り出しますので,フードとしてはまったく機能しません。フードは横からの衝撃や被写体との衝突からレンズを保護するためのもの,という役割を期待されているように思えます。もちろん,風景などの遠景を撮る場合には,レンズの繰り出し量が小さいのでフードは正しくフードとして機能し,とても有効です。 ほどよいコントラストと色のり,近接から無限遠まで安定した描写など,古いレンズですが現在でもじゅうぶんな性能のレンズです。フィルム時代の標準レンズであるFA 50mm F1.4がオールドレンズ風味であるのとは対照的に現代的なレンズと言ってよいと思います。とはいえ,カリカリの解像度というわけではないので個人的にはとても気に入っています。こちらの展示物の写真のなかにはこの50mm F2.8 macroをPentax K-1 Mark IIにつけて撮ったものも少なからずあります。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/smc%20PENTAX-D%20FA%2050mm%20F2.8%20Macro に置いています。 #レンズ #AF #smc_PENTAX-D_FA #PK #PKAF #Pentax #50mm #F2.8 #標準 #単焦点 #マクロ
AFレンズ PKAF PentaxMOR
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FE 20mm F1.8 G
SonyのEマウントフルサイズ対応の20mm単焦点レンズSEL20F18Gです。2020年3月の発売なのでこれを書いている時点(2022年1月)ではまだ新しいレンズといえます。発売当初,写りがよいということで話題になったように思います。当然のように新品ではとても買えないので中古の値段がこなれてくるのを待っていて,遅ればせながら入手した,という感じです。 昔の感覚では超広角レンズといえば20mmでした。もっと遠い昔は24mmや28mmが超広角だった時代もありますが,私自身はその時代の感覚を共有していません(カメラ道楽を始める前の健全な生活をしていた,という意味です)。最近は超広角ズームが普通に16mm始まりだったりするので,20mmだとどうってことはない,という感じです。かつては20mmといえばF4が普通でF2.8は大口径という感覚でしたが,このレンズは(私にとっては)驚きの開放F値1.8です。明るくて寄れる超広角,軽くはないけど重くもないから持ち歩くことが苦痛になるということもありません。 このレンズはSonyのレンズの3つのグレードのなかでは真ん中グレードのGレンズですが,Gレンズとしてはじめて絞り環が装備されたレンズだと思います。たぶん,Sonyは力を入れて作ったのでしょう。単焦点だけ持ち出すならば無印のFE 35mm F1.8 (SEL35F18F)やSony ZeissのSonnar FE 55mm F1.8 ZAといい感じで組み合わせて使えそうです。 https://muuseo.com/MOR/items/29 https://muuseo.com/MOR/items/28 また,Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS (SEL1635Z)といっしょに持ち出せば超広角から準広角域まで明るさ,画角ともにバランス良くカバーできます。 https://muuseo.com/MOR/items/76 広角レンズ好きとしては,このレンズはいろいろな意味で使い勝手がよく,とてもハマるレンズです。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/SEL20F18G に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #20mm #F1.8 #SEL20F18G #広角 #単焦点 #大口径
AFレンズ Sony E SonyMOR
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Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
Snoy Eマウント用のフルサイズのレンズとしては比較的早い時期の2014年11月に登場したSony Zeissレンズ(SEL1635Z)です。ズーム域は超広角の16mmから準広角の35mmまで,開放F値はF4通しです。純正にはF2.8の高級ズームレンズもラインナップされていてとても評判がよいですが,とても高価なので手も足もでません。SEL1635Zは登場からすでにかなりの時間が経過しているので,中古価格もこなれてきていてタマ数もそこそこあって入手しやすくなっています。 このレンズにはTessarという伝統的なZeissの名前がついていますが,ズームレンズなので10群12枚というおおがかりな構成になっています。3群4枚のTessarとは似ても似つかないレンズ構成ですが,何をもってTessarという名前になったのかよくわかりません。Sony Zeissには伝統的なレンズ銘が付いているけれどもオリジナルのレンズ構成とはまったく関係ないものが多く,古い時代のZeissレンズ好きからするとなんだかなぁ,と思うところはあります。だからといってどうだ,ということもないし,ちゃんと写るので特に困ることもないのですが。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/SEL1635Z に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #Carl_Zeiss #16-35mm #F4 #SEL1635Z #広角 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ Sony E SonyMOR
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FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
2016年に発売されたSony Eマウントフルサイズ用の比較的コンパクトな望遠ズームレンズです。しかし,コンパクトと言っても望遠端は300mmをカバーするので800g以上あります。 個人的にはあまり望遠は使わないのですが(ではなぜ買ったんだ,というツッコミはなしです),全然使わないわけでもなく,また,手持ちのAPS-C用の55-210mmズームはAF性能や画質がいささか残念な感じなので期待を込めてFE 70-300mmを導入しました。結果としてわかったことはレンズの性能がどうこうではなく,私の写真の腕が悪いということでヘタクソはレンズ を選ばないという悲しい事実を知ることになってしまいました。 望遠ズームレンズの導入にあたってはFE 70-300mmと大きさ重さがほぼ同じでF4通しのFE 70-200mm (SEL70200G)とどちらにするか悩ましい選択でした。テレコンが使えるならたぶんFE 70-200mmにしたと思いますが,テレコンが使えないという点では同じだったため,結果的として設計が新しいこと,望遠域が広いこと,寄れることをとって70-300mmを選びました。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/SEL70300G においています。
AFレンズ Sony E SonyMOR
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EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
2012年10月にCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売と同時に登場したズームレンズです。EOS Mのダブルレンズキットにはこの標準ズームと単焦点のEF-M 22mmとEFマウントレンズを使うためのEF-EOS Mマウントアダプターがセットになっていました。EOS Mを調達した際にこのダブルレンズキットを選んだのでこのズームレンズもいっしょについてきました。 35mm判換算で29mmから90mmの画角をカバーするとても平凡な標準ズームレンズです。それでも小さく軽くて取り回しがしやすく,静かなAFやフルタイムMF機構などよく使う標準ズームレンズに必要な機能は地味になんでもそろっています。2015年10月にEF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMが登場するといつのまにかEF-M 18-55mmはカタログから消えてディスコンになっていました。さすがに同じ焦点域の標準ズームを2本もラインアップする必要はないという判断だったのだと思います。EF-M 15-45mmは沈胴式レンズでコンパクトでより軽いのですが撮影のためにはロックをはずして鏡筒を伸ばすとい操作が必要です。また広角端の画角が少し広くなっている代わりに望遠端の焦点距離が少し短く,かつF値も少し暗くなっています。 コンパクトさを信条とするするEOS MシステムではEF-M 15-45mmのほうがコンセプトにマッチしている,ということはとても理解しやすく,これといった特徴のないEF-M 18-55mmがディスコンになったのももっともなことだと思います。しかし,初期に登場したEF-Mレンズがいずれもマウント部が金属製であったのに対してEF-M 15-45mmなど後に登場したレンズのほとんどはプラスチックマウントでコストが抑えられています。メーカーとしては当初は気合を入れていたものの,新しいフルサイズミラーレスのRFシステムへの移行を見据えてコストダウンをはかっていったということだったのかもしれません。 平凡なレンズですが,普通に使う分にはまったく問題はなく,EOS Mを調達してすぐにアルメニア出張に持って行きましたが,お仕事用の記録写真を残すには必要十分な性能です。ただEF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMを入手してからはもっぱらそれを使うようになってEF-M 18-55mmの出番はすっかりなくなってしまいました。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #18-55mm #F3.5-5.6 #標準 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M 18-150mm F3.5-6.3 ISはEF-Mマウントレンズ初の高倍率ズームレンズとして2016年11月に発売されました。このレンズの発売時のCanonはEF-Mにどのくらい力を入れるのかはっきりしない状態だったはずですが,ある程度コンスタントにEF-Mマウントのカメラやレンズの新製品が発売されていました。この2年後の2018年10月にはフルサイズの本格的なミラーレス一眼であるEOS Rが新たなRFマウント発売されました。デジタルカメラが売れなくなって久しいい2018年時点で,EF, EF-S, EF-M, RFと4つのマウントを維持するのは大Canonを持ってしても苦しいことと思われました。そのため,EF-Mマウントのカメラやレンズの収束が取り沙汰されることになります。実際,EOS R以降のEF-Mマウント関連の新製品はあまりパッとしません。 個人的には24mmの画角が好物なので,28mmからのズームは今ひとつ使う気になりません。EF-Mマウントのレンズは鏡筒の太さやフィルタ径を全て同じにする,という縛りをCanonが自ら入れているようで,高倍率ズームを15mm (35mm判換算24mm)スタートにするとそのサイズに収まらなかったのかもしれません。 EF-Mの望遠ズームを持っていないため,望遠で撮りたいときにはこのレンズを引っ張り出しています。望遠端で35mm判換算で240mmの画角は十分に望遠レンズとして使えます。もちろんAPS-Cサイズのセンサのためのレンズですからボケはそれなりです。でも望遠端の開放は暗いとはいえそれなりに(レンズの焦点距離相応に)ボケますし,150mmなりの圧縮効果もあります。 そんなわけでこのレンズの出番はあまり多くないのですが,望遠域が欲しいときはEF-M 11-22mmといっしょに持ち出しています。 https://muuseo.com/MOR/items/64 写りは望遠端はやや甘いようにも感じますが,あまり細かいことを気にするようなカメラでもレンズでもないですし,ちゃんと普通に写ることは間違いありません。荷物を少なくしたい出張でカメラが必要なときには重宝しています。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2018-150mm%20F3.5-6.3%20IS%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #18-150mm #F3.5-6.3 #標準 #望遠 #高倍率 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 22mm F2 STM
2012年10月にCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売と同時に登場した単焦点レンズです。EOS Mのダブルレンズキットにはこの単焦点レンズと標準ズームのEF-M 18-55mmとEFマウントレンズを使うためのEF-EOS Mマウントアダプターがセットになっていました。EF-EOS Mアダプタが使えることに飛びついたようなところもあるので,EOS Mを調達するときには当然のようにダブルレンズキットを選びました。結果として,このEF-M 22mmもついてきた,というわけです。 35mm判換算で準広角の35mmの画角で開放F値がF2というちょっと明るめのレンズです。35mm F2といえば一昔前のフィルムカメラの広角レンズの王道のようなところがありましたが,それに準じたスペックです。一眼レフカメラ用の35mm F2はコンパクトといっても多少のボリューム感はあるサイズですが,このEF-M 22mmはパンケーキ型の非常に小さく軽いレンズです。標準ズームといっしょにポケットに放り込んで持って歩いてもまったく苦痛ではありません。光量が足りないような状況ですぐに出動できるという意味で,小さく軽いレンズは正義だということを改めて認識させてくれるレンズです。 ...と偉そうなことを言っていますが稼働率は低く,あまり出番はありません。光量の少ないところでは明るいレンズに変えるのではなくISO感度をあげて対応する,というおよそモノグサなことをやっているからです。言い訳をするならば,スナップを撮るときは35mmではなく28mmの画角に慣れているためいまひとつこのレンズだけをつけて写真を撮り歩こうと云う気にならない,ということもあります。 EF-M 22mmで撮ったあまり多くないカットをみる限り,軽くて小さいレンズであるということを感じさせない画が得られます。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2022MM%20F2%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #22mm #F2 #広角 #単焦点
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM
EF-M 11-22mmはCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売から9ヶ月ほど後の2013年7月に発売された超広角ズームレンズです。35mm判換算で18-35mmの画角をカバーするにもかかわらず,非常に小さくて軽量です。レンズ内手振れ補正もあって,ズームとしてはかなり寄れますので非常に使い勝手がよいレンズです。ただ,コンパクトさの代償として沈胴式になっていて使うときにはロックを解除してからレンズを繰り出す必要があります。そのため速写性には少し劣るところがあります。しかし,スナップなどの時はレンズを繰り出した状態で持ち歩けばよいのでそれほど大きな問題ではないと思います。 最近のレンズはやたら大きく重くて高価なものばかりのなかで,一昔前のレンズとはいえ,かなりお手軽価格であることもこのレンズのよいところです。鏡筒はプラスチックでチープ感は漂ってますがマウントは貴族ですし必要なところにコストがかけられています。 肝心の写りですが,EF-Mマウントレンズの中では個人的には一番気に入っていて,私自身にとっては十分な性能です。超広角をコスト,大きさ,軽さと高いレベルでバランスをとってこれだけお手軽に使えるというのは他にはない価値だと思っています。広角が好き,ということもありますが,EOS Mを持ち出す時はほぼ例外なくこのレンズをつけています。荷物を増やせる時はこのレンズの他に何か1本,高倍率ズームのEF-M 18-150mmか単焦点のEF-M 22mm F2あたりを持って行きます。もっとも,EF-Mマウントのレンズはほとんど選択肢がないので他に持っていくべきレンズ自体が存在しない,という話もあります。 EF-Mマウントのカメラを使っていて,かつ広角が好き,というならこの11-22mmの1本だけで不満なくかつ比較的低コストで十分に楽しめると思います。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2011-22mm%20F4-5.6%20IS%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #11-22mm #F4-5.6 #広角 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR