気軽にCDを楽しもう 俵孝太郎著

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 1991年10月21日発行。映画音楽をより深く理解するためにもクラシックやジャズを聴くべきではないか、と思い立ったのがこの頃で、ではその道標となるようなガイド本はないかと書店で物色していて偶然巡り合ったのが本書でした。クラシック音楽を趣味として日常的に楽しむためにはどのようなCDを入手すべきか、ということを期間と予算を定めて無理なく実行できるシミュレーションを紹介する、というのが主な内容で、そのシミュレーションの中で実に様々なオーケストラや演奏家が紹介されたのも良かったのですが、とにかく初心者が押さえておくべき基本レパートリーをほぼ網羅的に、しかも飽きがこないように積み上げて、クラシックCDライブラリーを作り上げる構想は、著者ならではでしょう。実は、私もこのシミュレーションに乗っかってほぼ紹介通りのCDを入手し、現在も基本レパートリーとして聴いています。そういう意味では、私にとってはバイブルのような著作で、結局このようなガイド本に巡り合えなかったのが、クラシックとは違ってジャズが身につかなかった理由の一つのような気がします。
#クラシック音楽 #俵孝太郎

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    sat-2019

    2019/11/22

    あのフジテレビの23時のニュースキャスターを務められた俵孝太郎さんに、このような著書があったのは初めて知りました。
    政治評論のイメージが強いので、その意外さにびっくりしています。

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      woodstein

      2019/11/22

       sat-2019さん、コメント有難うございます。紹介文にもあるとおり、本展示アイテムは店頭で偶然見つけたのですが、私もsat-2019さんと同様に最初は驚きました。ですが、俵氏が本書内でも語っているとおり、いわゆる音楽業界の人ではなく年季の入った「素人」が、独断と偏見を差し挟みながらも、ある程度の客観性を維持して、わかりやすく、しかも無理のないクラシック音楽ワールドの導入方法を提示してくれたわけで、これは相当な説得力がありました。あと、単に代表的な作曲家や曲目の羅列だけではなく、1990年くらいまでの有名もしくは実力派の演奏家をさりげなく紹介しているのもミソで、本書を読み込んで実践することで、かなりの知識が身に付いたような気がしました。
       刊行はこの文章を作成している時点より20年近く前なので、現在では通用しない点もいくつかありますが、それでももし古本屋などで本書に巡り合うことができたなら、ぜひ入手をお薦めしたい、それほどの内容だと思っています。

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      sat-2019

      2019/11/22

      woodsteinさん、こちらこそご返事ありがとうございます。
      ご返事拝見して、機会があればぜひ購入して読んでみたいと思います!

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