生痕化石-生痕の生物学と化石の成因

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1990年に発刊された「Trace Fossils: Biology and Taphonomy」の訳書です。一つの分野としての生痕学の立場から生痕化石をより専門的に解説しています。三葉虫の行動によるとされるCruzianaやRusophycusですが、この書籍の中では三葉虫によるものとは断定していません。研究者によりCruzianaは脚の構造や細かい二葉模様を作り出すことは困難という見解もあり、三畳紀の淡水域での同様の化石が存在する証拠もあるそうです。その他、古生物だけでなく原生生物の生態から生痕の根拠を導き出してあり、非常に説得性がある
説明文で構成されています。

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