Crotalocephalus gibbus

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Kainops inviusとされていますが、三葉虫の知識が少しでもある人が見れば、明らかにCrotalocephalus gibbusです。デボン紀のファコプス目くらいは共通ですが、見た目が明らかに異なり産地も遠く離れたアメリカ、オクラホマ産がKainops inviusなので、誤植もいいとこです。ここまで間違えていると図案の中の2つの貝も心配になります。左下のPseudovertagus alucoと左側のホラ貝Cymatium aquatileは、図案と実物は間違っていませんでしたが、絶滅種ではなく化石でもないインド洋や日本近海にも棲息する現生種と分かりました。サハラ砂漠の内陸国には縁の無さそうな貝類とサハラ砂漠とはいえモロッコとは違い三葉虫の産出する可能性は低い古生代の化石が同じ図案に収まる不自然さから、誤植の意味を何となく察することができます。小型シート切手外の図案は、全体のメインぽいのに明らかに手抜き感のある仕上りのArchaeopteryx lithographica(始祖鳥)、Archaeopteryx lithographica(現生のホタテ)、Costoanachis sertularium(現生の巻貝)。西アフリカ内陸国の方では、化石≒貝くらいの認識なのかもしれません。

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    ちぐはぐな印象を受ける組み合わせですね。特に一貫したコンセプトなく、デザイン的に華のある、目立つ化石や貝などを片っ端から載せてみたという感じなのでしょうかね。これはこれで、ネタとして面白いかもしれません。(09月14日)

    > ORMさん  一部のアフリカ諸国だけではないですが、お土産か外貨獲得の手段の一つに多種の切手を多量に発行しているケースと思います。訪れる人は限られますから、郵興コレクター向けなんでしょうね。ただコンセプトが残念ですよね。私の中では一部のアフリカ諸国では、貝≒化石という概念であることが分かったのが勉強になりました。(09月14日)

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