2021/8/23 西広見の球状花崗岩

初版 2021/10/05 05:55

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2021/10/5

小さな展示会で広幡町産の球状花崗岩を見つけます。採取地の情報をお聞きし、現地での探索です。

広幡町=旧保見村西広見の球状花崗岩は昭和初期には採掘し尽くされた、集落北東の山頂が採石地であった、八幡社の水盤に加工されたであろう事は記録から読み取れます。

採掘し尽くされた露頭より約1km離れた現地では、平成の初めの頃より山林の造成が行われ、掘削された岩盤に球状花崗岩の岩体が存在したようです。民家の庭石に球状花崗岩を観ることができます。

猿投山南斜面の地域に数百m〜数kmの間隔で球状花崗岩の産地が点在することは、田上や東濃の球状花崗岩産地に共通し、花崗岩体の形成時に何かしらの共通する環境があったと想像できます。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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