2021/1/8 菊石アーカイブ

初版 2021/01/08 17:58

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2021/1/8

球顆の密集する広沢川河床と接する岩塊は国の天然記念物として厳重に保護されています。地元では"菊石"と呼ばれ、見学の遊歩道が整備され登山者の休憩場所にもなっています(2020.7撮影)。菊石と冠した地酒もあり豊田・瀬戸では愛着のある名称です。

猿投山地域の球状花崗岩産地は過去の文献から4箇所が記述されています。天然記念物指定地以外の3箇所は採掘し尽くされたり、記載はあるが現地確認できない理由から露頭の確認はできません。採掘されたであろう岩塊は豊田市猿投コミュニティセンター内の図書館(旧猿投町役場から移設)、豊田市広幡町八幡社の水盤に観ることができます。

広沢川菊石堰堤の貯留部堆積物には過去に天然記念物指定地より崩落して流れ着いた球顆が含まれており、降水後に運が良ければ採取することが可能です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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