2019/11/12 周防大島の球状閃緑岩ふたたび

初版 2019/11/13 18:05

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2019/11/13

2度目の訪問、リベンジです。広島大学の巡検データから露頭は石垣より先と推測できました。海岸線に沿って歩いていると花崗岩と泥岩とが複雑に入り組んでいる様子や、珪質岩の貫入、片麻状の花崗岩が至る所で観察できます。

石垣を越した場所、露頭は突然現れました。まるで目玉が密集したような、こちらを見ているような、異様な光景です。風化し、ボロボロ、軟らかい砂糖菓子のようです。少しの力で木っ端微塵なくなります。とっても標本にできる質ではないため、下に落ちているわりと硬い球顆を拾い、撮影にとどめました。密集率は低いのですが、海底に向かう岩盤にも一部球顆が見られ、質は幾分ましな感じです。

以前読んだブログに「近年の希石ブームで岩石が高く売買されており、ここの球状花崗岩も非常に珍しいので、何者かが一抱えもある転石を持ち帰っている。このままでは消滅してしまう恐れがあるので、早急に天然記念物に指定して保護 する必要があるのだが」と、現場を観察するところ、流通しているような新鮮な標本は、もう無いのかも知れません。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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