2020/1/12 守義球状花崗岩の捜索

初版 2020/01/12 16:00

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2020/1/12

一般書籍や自治体発行のリーフレット・HPの企画に貴重な情報があったりします。1990年発行の"親と子の自然景観ウオッチング中部編"に鳴沢の滝の紹介記述があります。「このあたりでは、猿投山の国指定天然記念物で有名な球状花崗岩の大きな転石が二つ見つかって庭石に利用されています。菊の花のような模様があったら、それです。」と、書かれています。「それです」が見たい!再捜索です!幾度もスカ食っている守義に向かいます。

鳴沢苑マス釣り場辺りが探石の有力地です。現地は水面下の石は藻に覆われて真っ黒ツルツル、川原の石は苔むして、表情を伺うことができません。庭石のひとつ、恩原は比較的広い地域ですが民家は20軒程です。現在まで5軒訪問しました。結果、情報皆無で空振りです。住民と一緒に転居した庭石、源氏の引っ越し先住所を知ることができました。電話では「わかりません」まぁ、突然"石"の顛末をお聴きしても警戒されるだけでしょう。お手紙書きます。

帰路、複数の書籍に守義の球状花崗岩を紹介された鳳来寺山自然科学博物館前館長の故横山先生が住職を務めて居られた医王寺で合掌です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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