2021/8/30 飛騨蛤石再訪

初版 2021/08/30 19:53

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2021/8/30

岐阜の丸い石大好きな先輩と蛤石の見学です。最近のGoogleMapsには「古川城跡」の記述があり、ナビしてくれます。

当然、何処からか運び込まれた石で、産地が何処かが気になります。叩き割って新鮮な破断面を観察することはできません。過去の資料には「この球状岩は、黒雲母トーナル岩石中の黒雲母トーナル岩質球状岩で、球状構造の発達の不十分な部類に属する」と記述されています。飛騨帯の球状岩の中では黒雲母に特徴づけられる球状岩は稀で、この点から天生鉱山の黒雲母トロニエム岩質球状岩の主に黒雲母と斜長石で構成される球顆が似ているとしています。

一説に古川城の蛤石と対の石とされる河合町専勝寺の蛤石は天生の下流に位置します。蛤石は天生に由来するのかもしれません。未だ観ぬ"天生球状岩"を探し出さねばなりません。

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prin

球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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    paperminehunter

    2021/08/31 - 編集済み

    どなたと行かれたかは わかるのは別として ひょっとして 天生金山付近なのかな

    球状の報告はありますね・・・ごろごろ落ちているものでもなさそうですが

    寒くなったら行きますか? でもすごい藪かも

    やはり 春先なんでしょうか

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      prin

      2021/08/31

      paperminehunterさんコメントありがとうございます。
      草の繁茂・虫・クマ・気候を考えるとアプローチの時期は限られますね。
      定かで無いですが専勝寺の石好き住職が"天生金山の石"として見せてくれた石です。長石であろう斑晶がイボのように飛び出しています。石墨やコランダムの産地が近かったり、飛騨帯の面白い石が見つかるかもしれませんね。
      ミッションは別ルートで調整しましょう!

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