2021/1/12 時計石アーカイブ

初版 2021/01/12 18:00

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2021/1/12

荒島岳の麓、九頭竜川の支流、真名川の足谷(中足谷)付近に発達する石英閃緑岩に球顆が含まれています。球体中心部に結晶する角閃石を時計の針に見立てて"時計石"の名で文様石の世界で人気があります(2018.5撮影)。

大野市の天然記念物に指定されており、大野高校や大野市歴史博物館には巨大な転石を観ることができます。

足谷より下流域の河原にはかなりの数が流れてきているようで、鑑賞石を取り扱う店や鉱物標本店ではナポレオン石の名で販売されています。真名川・九頭竜川は鮎釣りで有名な河川、釣り人が良品を見つけています。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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