2021/1/10 菊目石アーカイブ

初版 2021/01/10 18:00

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2021/1/10

天然記念物指定地は大島の集落から沢を遡る毛無山中腹に位置します。過去に公園や遊歩道が整備されていました(2017.9撮影)。度重なる水害によりアプローチの林道は分断、遊歩道は崩落して荒れた状態です。

土地の人は"菊目石"と呼び、昭和の石ブームの頃は採石されていたようです。乱獲を危惧して1973年9月に長野県の天然記念物に指定されました。毛無山周辺には過去の文献から7箇所の球状花崗岩の産地が読み取れますが、天然記念物指定地を除き露頭を確認することはできません。菊目石は大島集落入り口の橋詰モニュメント、菊目石公園、飯田市美術博物館で観察することができます。

天然記念物指定地北に位置する北露頭と呼ばれる産地や過去に天然記念物指定地から崩落した礫は今でも降水後の沢で見つけることができます。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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