2020/8/7 北白川の球状花崗岩

初版 2020/08/11 18:16

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2020/8/11

1966年の"田ノ上産花崗岩質球顆岩に就いて"によれば「田ノ上産球顆岩中のもの以外のものでこれと類似するものは京都市北白川(未記載)及び愛知県段戸地方に産し」とあります。段戸地方は守義でしょう。京都は確認に行かねばなりますまい。

鉱物の先輩にお聞きしたところ、北白川から近江神宮に抜ける下鴨大津線の途中に"北白川ペット霊園"があり、付近が怪しいのではないかとのアドバイスいただき、京都方面のちょっと迂回で確認です。

車窓からの判断では花崗岩の風化したマサ土が主体で新鮮な露頭は見当たらず、河床に転石は多くありません。交通量多く、道幅狭く、駐車スペースの確保もできずで、発見は期待薄の感じです。航空写真の判読から期待していた採石場跡地と思われる位置は資材置き場となっていました。頭の中に「探索は時間の無駄」と浮かびます。こんな時は絶対見つかりません。情報を集め直して再チャレンジです。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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