2020/6/27 岩手県の球状岩

初版 2020/07/01 17:52

改訂 2022/09/07 12:43

公開日:2020/7/1

Local Museum 岩手県立博物館

◼️岩手県盛岡市上田字松屋敷34番地

 電話:019-661-2831

現在、テーマ展示"化石の水族館"の開催中です。サーモグラフィで検温し、マスク着用で入館です。宮守産と安家産の球状岩の展示は"いわて自然史展示室"にあります。"石っこ賢さん"の地元、岩手県内の鉱物・岩石・化石の展示は豊富です。

宮守産は調査報告書にあるno.TNOG021、地元の民家が保管していた貴重な標本です。多くが分離した球顆単体で発見されますが、基質と球状体が共に保存され研磨された断面は球状岩の構造がよくわかります。

安家産は岩泉町歴史民族資料館の写真の現物です。昭和30年に安家茂井の道路脇の崖から発見されたものです。その後の度重なる工事により今は露頭はありません。平成28年の水害により付近から新たな露頭が発見されます。この露頭は保護のため具体的な場所は公表されていません。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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