2019/9/24 西広見の菊石
初版 2019/09/24 16:52
改訂 2022/09/07 12:43
公開日:2019/9/24
広幡町八幡宮の球状花崗岩は1938年(昭和13年)の論文に記載される保見村西広見の産地に酷似しています。具体的には、天然記念物露頭に比べ僅かに小さく、非常に密で、内核は比較的大きく花崗岩質のものが多く、石英・長石の単晶を内核とするものは見られないとしています。加納部落に運び込まれた重量数tの岩塊5個から調査したとも記しています。
水盤に何か手掛かりが無いものかと観察すると、「奉献大正12年4月」の文字が読み取れます。奉納者は明瞭ではありません。奉納された年(採掘はそれ以前)と、論文記載の年の差が15年ありますが、そんなものでしょうか。天然記念物露頭の指定は昭和6年です。指定前に採掘された可能性は残ります。近隣の住民にお聞きしたのですが、由来を知っている人はいないそうです。ただ、兄弟石が西の宮に奉納されているらしいとの事。新たな情報です。5個の内の1つかもしれません。西の宮は猿投神社から歩いて70分の山の中、聞いたからには行かねばなりますまい。
苦労してたどり着いたのですが、西の宮の水盤は普通の花崗岩でした。