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この一本さえあればよい。野菜を活かすための菜切包丁。

 調理経験を積んでくると、あたらしい道具を試したり、用途に合わせて包丁を揃えたい。そんな欲が出てくることもあるだろう「魚や肉などを扱う調理では包丁一式を揃える必要があるしょう。ただ、精進料理で向き合う相手は野菜。調理に手間ひまはかけても、包丁仕事に頼りすぎない。野菜の存在を生かす程度に刃を入れる、そのためにはこの菜切包丁一本で充分です」
修行中の棚橋さんは、包丁仕事に酔いしれてしまったことがあった。その際、師匠に「包丁を放せ!」と叱られたことが今でも強く印象に残っているという。精進料理において包丁仕事は最低限に留めながらも丁寧に行う、それが重要と棚橋さんは語る。

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