Lemon Kittens “The Big Dentist”

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Lemon Kittens、やっと手に入れました❗️Lemon Kittensは異端の歌姫Danielle Daxと後にShock Headed Petersを結成するKarl Blakeのデュオで、1970年代末に英国ReadingでKarl BlakeとGary Thatcherで、1978年4月に結成されましたが、GaryはデビューEP ”Spoonfed + Writhing”をリリース後、脱退しています。その後、Ian Sturgess (G, Perc), Mike Barnesもメンバーなったりしていますが、結局、メンバーは落ち着かなかったようです。この頃は、Danielle Daxはジャケ画を書いたりしていましたが、次第にLemon Kittensは、KarlとDanielleのデュオ体制になっていきます。そして、1980年にNurse With WoundのレーベルUnited Diariesから名作”We Buy A Hammer For Daddy”をリリース。翌年には12㌅EP”Cake Beast”を同じレーベルからリリースし、1982年にIlluminated Recordsより本作品であるセカンド・アルバム”The Big Dentist”をリリースします。その後、2人はそれぞれの活動の為、分裂し、Danielleはソロで、KarlはShock Headed Petersとして活動を続けていき、Lemon Kittensとしてはこのアルバムで終了しています。
それで、本作品ですが、まずタイトルの付け方からして独特のセンスで、直訳すると「でっかい歯医者」となります。本作もデュオで作製されており、Danielle Dax (Vo, G, Sax, Kbd, B, Sequencer, Synth, Flute, Perc, TR-808)とKarl Blake (Vo, Dr, G, B, Tapes, Kbd, Clarinet, Sequencer, TR-808)で、プロデュースはDanielle DaxとKen Thomasが行なっています。何かぎこちないリズムやシーケンサーと、ノイジーなギターやキーボード(主にエレピ)、サックスなどの音が絡み合う実験色の強い「ポップ・ミュージック」ですが、一筋縄ではいかないのが、Lemon Kittensですね。とても音程が取れなさそうなバックの演奏に無理くり乗っけたヴォーカルが尋常じゃないです。また、意外とKarlの曲、特にヴォーカル曲が多いですね。それはそれで面白いです。基本的には本作は歌物の体裁を取っていますが、寧ろ、作詞が先に出来て、後から音を足していったかのような曲の作り方では?と妄想しています。丁度、以前紹介した、Pere UbuのDavid Thomasのファースト・ソロ・アルバムのような構造ですが、こちらの方がよりポップです。しかも「異形」のポップミュージックです。これを読んで気になった方は、是非とも聴いてください❗️

https://youtu.be/_pnZ5sssm6g

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