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Die Doraus und Die Marinas “Die Doraus Und Die Marinas Geben Offenherzige Antworten Auf Brennende Fragen”
ファースト・アルバムで、世界のロリコン・リスナーに衝撃を与えたDie Doraus & Die Marinasですが、今回は、この名義でのセカンド・アルバム”Die Doraus Und Die Marinas Geben Offenherzige Antworten Auf Brennende Fragen”(それにしても長いタイトル!「DorausとMarinasは、どんな炎上案件にも寛大な心で答えますよ」と言う意味らしい)を紹介します。私の購入したのは、Bureau Bによる再発盤の方です。この頃のAndreas Dorauには、私それ程の興味は無かったのですが、去年、彼のソロ名義のアルバムを聴いて、やっぱり、最初からちゃんと聴かなきゃと思い、聴いていなかったDie Doraus & Die Marinasのセカンド・アルバムを入手しました。一時期、アイドル的にもてはやされていたDorauですが、メジャーからのリリースになっており、今回は、ATA TAKやLost Gringos, Ja Ja Jaのメンバーの協力を得て、独自のポップ路線へと向かおうとしています。彼のバイオグラフィーとかは前回、書きましたので、詳しくはそちらをご参照下さい。今回は、首謀者としてAndreas Dorau以外に、Jürgen Keller (B), Moritz von Osswald (Drs), Christian Kellermann (Sax), Young-Hack Chi (Synth), Helge Gabrecht (Trumpet)が参加しており、彼等以外に、スタジオ・ミュージシャンのFrank Samba (Ja Ja Ja), Pete Jeckyll (Lost Gringos), Ralf Nowi, Rolf Albrichもヘルプで参加しています。なので、上述のスタジオ・ミュージシャンをまとめて、Die Dorausとし、女性コーラス隊(クレジットはされていない)をDie Marinasとしているようです。そして、Der PlanのFrank FenstermacherとPyrolatorことKurt Dahlkeがプロデュースをしています。それでは、各曲について紹介していきましょう。
★A1 “Die Welt Ist Schlecht” (3:03)では、ノリノリのリズムに、若きDorauや女性コーラスが童謡ポップ調に歌っています。コーラス最高ですね。
★A2 “Agent” (2:18)では、スラップ奏法もキメるBを含むリズム隊と豪華なホーン隊をバックに、Dorauが歌いまくってます。女性コーラスも良い感じです。
★A3 “Feierabend” (2:31)では、リズム隊とホーンとオルガンをバックに、Dorauが歌い、時に入るアコーディオンや口笛が絶妙です。歌謡曲調?アニソン調?
★A4 “Zu Spät” (3:58)では、アコギのアルペジオとKbdに合わせて、女性(?)Voがしっとり歌っており、間奏のGやFluteも絶妙です。やがてリズム隊も入ってきます。
★A5 “Polizist” (3:09)は、性急なテンポのリズム隊と若きDorauのVoとホーン類から成るポップな曲で、隠し味にシンセや女性コーラスが入ってきます。
★A6 “Guten Morgen” (5:19)では、緩めのファンクなリズム隊に、呟くようなVoが入ってきます。間奏のホーン類やシンセもグー!
★A7 “Grosser Bär - Kleiner Bär” (3:17)は、簡素なリズム隊と女性コーラスに、若いDorauのVoが入ってくる曲ですが、ホーン類や鉄琴も良い味を出しています。
★A8 “Texas” (3:30)は、いきなりバンジョーで始まっなら、直ぐにテープ操作した後に、何ちゃってカントリー調ポップソングになります。歌詞は勿論独逸語です!
★B1 “Fatme” (3:47)は、中近東風のGメロディで始まりますが、基本は子供ディスコな曲で、ホーン類や女性コーラスもバッチリです。
★B2 “Satellit” (3:39)は、未来的なシンセのパルス音とトランペットで始まり、やがて、Dorauの初々しいVoとポップな曲調が見事にハマっている曲です。
★B3 “Sandkorn” (3:32)は、アコースティックな楽器による曲で、ちょっとビックリします。幼なげなDorauのVoが何とも良い雰囲気です。
★B4 “Die Welt Ist Schlecht (Dub)” (6:28)は、A1のダブ曲で、もうやりたい放題です。逆回転やサンプリングやVoのディレイ処理等々。それでもポップに聴かせるのは、彼の才能ですね。
★B5 “Kleines Stubenmädchen” (3:40)は、シンセBで始まりますが、可愛いらしい曲調と女性Voによるポップソングに仕上がっています。間奏のストリングスが程良い感じです。
★B6 “Katharina” (4:00)は、シンセBと生Drsの
リズム隊とピアノを背景に、変調Voが入る曲で、ちゃんとポップソングとして成立しているのが、Dorauらしいです。
★B7 “Höllentingeltangel” (2:53)は、性急なビートとホーン類(?ストリングス・シンセ?)から成る曲で、変調Voで歌いまくっていますが、これは既知の曲のセルフ・カバーですね。
Dorauのソロ名義よりも、意外と女性コーラスや女性Voも使っていて、その分量が何とも良い塩梅になっており、今で言う「地下アイドル」っぽいかな?と感じました。やっぱりDie Marinasはあるんだなと!それにも増して、Dorauの作曲能力の凄さが感じられ、所謂「Andreas Dorau節」と言うべき節回しと引き出しの多さとアレンジが優れていると実感しました。後、Dorauの声がまだ幼い感じが残っており、それが何とも言えず、気恥ずかしいような気がします。まぁ人それぞれだとは思いますが。この作品をもって、Die Doraus & Die Marinas名義での音源は終わります!
https://youtu.be/ZCXB2K5p-Fw?si=Qb7am7fOwM-J6x4z
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_k1IpGjoDGgkMrCN5jgj9fi9JGLCUP2PE8&si=lU0JzCr1shxXNxot
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